小林可夢偉がNASCARに2度目の挑戦へ

スポーツカーレース界のエースで元F1ドライバーの小林可夢偉が、今月末にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されるNASCARカップで再びステアリングを握る。

小林可夢偉、昨年に続き二回目のNASCAR参戦

小林可夢偉(37歳)は、昨年のインディアナポリス・ロードコースでのデビュー戦で、20年ぶりにカップレースを走った日本人ドライバーとなった。

彼は28番手からスタートし、イベント中にいくつかのアクシデントに巻き込まれて33位でフィニッシュした。2021年のル・マン24時間総合優勝ドライバーである小林は以前、F1を目指す前からNASCARでレースをすることが生涯の夢だったと語っていた。

F1ドライバーとしては2009年から2014年にかけて75戦に出場し、2012年の鈴鹿日本GPで1回の表彰台を獲得している。小林はスポーツカーレースの世界で最も成功を収め、ル・マン24時間での勝利とともに2度のFIA世界耐久選手権を制した。現在はTOYOTA GAZOO Racing WECチームのチーム代表も務めている。さらに、小林はロレックス・デイトナ24時間レースで2度の総合優勝も果たしている。

COTAでは23XIレーシングから3台目のエントリー

小林はCOTAで23XIレーシングの50号車トヨタ・カムリXSEをドライブする。フル参戦のババ・ウォレスとタイラー・レディックに続いてチームから三番目のエントリーだ。レディックはこのイベントのディフェンディングチャンピオンである。

2023年のデビューを前に、小林はこう語っていた。 「NASCARという素晴らしい世界を日本のみんなに知ってもらいたい。V8エンジンのサウンドはすごいし、『モータースポーツはこうあるべきだ』と思ってもらいたい。接触しても罰則がないからフェアじゃないと思う人がいるのは事実だけど、それは置いておいたほうがいいと思う。結局最終的に勝つのは一番速いドライバーだからね。」

TOYOTA GAZOO Racing公式サイトより引用

接触やスピンも含めて、これぞNASCAR

2023年のデイトナ500ウィナー、リッキー・ステンハウスJr.に接触されたことも含め、デビュー戦は2度のスピンと期待通りにはいかなかったが、それでも彼は「夢が叶った」と語った。

デビュー戦について、彼はこう話していた。「まず第一に、コーションが出るのを待っていた。それは起こらなかった。(でも)間違いなく楽しかったよ。ありがとう。77周、ノーコーションはかなり長いけど、沢山のことを学んだと思う。いいスピードもあった。誰かにぶつけられたけど、これがNASCARだ。でも、フィールドでのレースは素晴らしかった。本当にクールなチャンピオンシップで、とてもいい経験をしたよ。トヨタと、TOYOTA GAZOO Racingノースアメリカのサポートに感謝する。」

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