アルボン、サインツとの衝突に不満を感じる
ウィリアムズは、アレックス・アルボンがトップ10、ローガン・サージェントが今年最高のグリッド13番手からスタートするカナダのレース当日、ポイント獲得に大きな期待を寄せていた。しかし、チームはポイントを獲得するどころか、どちらのドライバーもチェッカーフラッグを見ることはなかった。
サージェントのリタイアは彼自身が引き起こしたもので、サージェントは2回トラックオフ、3回目にバリアに接触してリタイアしなければならなかった。アルボンは、カルロス・サインツがトラック上でスピンした際に最初に現場に到着したマシンであったために、コントロールを失ったフェラーリがウィリアムズに衝突。バリアに突っ込んでしまい、逃げ場がなかった。両方のインシデントでセーフティカーが導入された。
アルボンはその時点までは好調なレースを展開しており、大部分でポイント圏内を走行し、エステバン・オコンとダニエル・リカルドの間を突き進んで1コーナーで2ポジションを上げるという大胆なオーバーテイクを決めるなど、いくつかの見事なパフォーマンスを披露していた。その結果、レース後は不満そうな様子を見せた。
「あのような状況の中で走るのを楽しんでいた。たくさんのチャンスがあり、とても楽しかった」とアルボンはレース後に語った。
「そして、2周連続で、2人のドライバーが同じコーナーでオフした。最初の1人はクラッシュを避けるためにポジションを失ったが、その次の周で、カルロス(サインツ)がスピンした」
「彼が止まるのを予想していたが、彼が周りを回転したときの様子、つまり、最初に左に動こうとしたとき、『よし、これで大丈夫だ、ポジションを得た』と思った。だが彼が近づいてきて僕の周りを回転するのを見たとき、『ああ、彼は僕のリアライトに接触するだろう』と思った。僕は何もできなかった。確かに今日はポイントを獲得できたはずだから、もどかしい」と彼は付け加えた。
サージェントに関しては、彼自身以外に早期リタイアの原因がないため、チームメイトよりもさらに不満を感じていた。チーム代表である、ジェームス・ボウルズが、ウィリアムズが来年サインツ獲得に積極的に動いていることを隠していないため、サージェントは、チームに留まるためにはいくつかの強力なパフォーマンスが必要だと知っている。だが彼は再びポイントを獲得できなかった。
「(コンディションは)厄介だった。明らかに僕が望んでいたようには進まなかった。良くなかったし、ミスが多すぎた。2つの非常に厳しいミスだ。確かに、この週末は素晴らしい走りをしていたと感じただけに、自分自身にとても失望している。先に進んで、ただ前を見ようと思う」
「1つ目は明らかにトラック上の過剰な水の量だった。インターミディエイトで上手くいくようにしようとして、ブレーキで少し無理をしたため、最初のミスが起きた。2つ目は少し予想外で、僕を驚かせた」
サージェントは今年これまでポイントを獲得しておらず、彼の最高のグランプリ結果はサウジアラビアでの14位だ。一方、今週末、アルピーヌはモントリオールでポイントを獲得したため、コンストラクターズランキングで8位につけていたウィリアムズを抜いた。
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