キック・ザウバー、ピットストップの問題解決に未だ苦戦

キック・ザウバーは、 ピットストップでの問題を解決できておらず、メルボルンで開催されたオーストラリアGPでその代償を再び払うことになった。

バーレーンとサウジアラビアでの今シーズンの最初の2レースと同様に、キック・ザウバーはオーストラリアでもピットレーンでバルテリ・ボッタスの貴重な時間を失わせてしまった。
これは、再びホイールナットがメカニックの作業を妨げたためだ。

ボッタスのマシンのホイールナットがピットストップ中にホイールから完全に外れ、ピットレーンを横断。
これにより、チームにはレース終了後に5000ユーロの罰金が科せられた。
このペナルティに加え、ボッタスはこのピットストップで多くの時間を失い、ポイント獲得圏内でフィニッシュできる可能性があったにも関わらず、14位でレースをフィニッシュした。

チーム代表のアレッサンドロ・アルニ・ブラビは、メルボルンで信頼性の高いマシンを用意できなかったこともありボッタスと周 冠宇の両ドライバーに謝罪した。

「特に、レース前半にトップ10と互角に戦え、好スタートと好調なペースで明らかにポイント圏内でのフィニッシュを争っていたバルテリに謝罪しなければならない」とブラビは述べた。

「レース前に言ったように、ピットストップの問題を解決するための対策を講じ、状況は改善したものの、問題が完全に解決したわけではない。」

「バルテリの問題は、バーレーンやサウジアラビアで発生したものとはわずかに異なるものの関連したものだった。それによって高い代償を払い、バルテリのレースを完全に台無しにしてしまった。」

「間違いなくチャンスを逃したと思う。なぜなら、彼はレース終盤には裕毅(角田:7位フィニッシュ)と同程度の位置にいたはずだからだ。」

「ピットレーンからスタートした周には、別の問題が発生した。レース全体を通じてギアボックスに問題があり、ピットに入るとギアを選択できなくなり、最終的にマシンはストールしてしまった。」

「これはドライバーのミスではないが、残念ながら我々のレースを妨げた。このようなことが起こった場合、チームとして責任を取る必要がある。それが改善する唯一の方法だからだ。」

「ポイントを獲得できる可能性があるにもかかわらずポイントを獲得できなかったことは非常に残念だ。ハース、RB、その他の直接のライバルを上回ることができるパフォーマンスを発揮できたはずだからね。」

「私たちは、これらの問題を解決するためにさらに努力する必要がある。心を一つにし、ヒンウィルにいるみんなとドライバーやチームと一緒に結束し、次のレースではさらに強力な状態で戻れるよう全力を尽くす。」

オーストラリアGP後、キック・ザウバーはウィリアムズとアルピーヌとともに、今シーズンまだポイントを獲得していない3つのチームのうちの1つとなった。

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