ニューウェイ、RB17がF1に存在しなかった理由を語る

エイドリアン・ニューウェイは、レッドブルが数年前にF1マシンの命名プロセスで慣例を破った理由を明かした。

レッドブルは約20年前にF1に参戦して以来、シンプルなシャシーの識別パターンにこだわってきた。”RB”はチームを表し、数字は2005年のRB1から2024年のRB20まで、最新版を意味する。

しかし2021年、新しいレギュレーションの導入が遅れる中、前年のRB16がRB16Bとなり、その流れは途切れた。

だが、RB17の名前が使われることがないのではなく、RB17はレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズが手がけるまったく新しいハイパーカー・プロジェクトに付けられたもので、最高出力1,100bhpを超えるハイブリッドエンジンを搭載する50台限定のマシンだ。

ニューウェイは『Talking Bulls』のポッドキャストでこの状況について次のように語った。「F1マシンの名前がなかったのは事実上、COVID-19のせいだ。RB16は2020年にわれわれがレースしたマシンで、2021年シーズンはRB17に置き換わる予定だった。しかし、COVID-19が邪魔したことで、レギュレーションが変更された。」

「2020年のマシンを2021年に向けて改良した形でレースしなければならなかったので、F1マシンとしてのRB17は作られることはなかった。そして2022年型マシンはRB18と命名されたため、17は常に欠番だった。」

「また、私が最初に(RB17の)スケッチやドローイングを描いた時期と、アドバンスド・テクノロジーズのメンバーがそれを受け取って作業を始めた時期が、時系列的に完全に一致していた。 だから、そのギャップを埋めるのは論理的に正しいと思ったんだ。」

ニューウェイによると、彼がチーフテクニカルオフィサーとしてF1の仕事と並行して取り組んでいるRB17は、2024年を通してリグテストを行い、2025年に初めてサーキットを走り、2026年に顧客向けに製造される予定だという。

「最初の本格的な段階は、人々が模型の写真を見るときだろう。実寸大の模型を作ったが、これはまだ発表していない。」

「しかし、仕様が確定し、すべての評価作業を終えたので、現在、実際に図面を発行し、部品を製造し、リグテストを行っている。」

ハイパーカーとF1プロジェクトの比較について、ニューウェイは次のように付け加えた。「多くの点で、設計哲学は非常によく似ており、研究、設計、製造、開発をどのように行うかという点でのアプローチ、プロセスは同じだが、適用方法が異なるだけだ。」

ニューウェイは、12回のコンストラクターズチャンピオンシップと13回のドライバーズタイトル獲得に貢献するという、F1界で誰もが羨む実績を持っており、ウィリアムズ、マクラーレン、そして最近ではレッドブルで活躍している。

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