ヴォルフ、ハミルトンのコメントについて語る
トト・ヴォルフは、メルセデスを去ることになるルイス・ハミルトンが、2024年シーズンを通してチームメイトのジョージ・ラッセルとの予選での勝負について控えめな見方をしたことについて、自身の見解を述べた。
モナコグランプリでラッセルが今シーズン、7-1とハミルトンとのワンラップ対決をリード。
ハミルトンはラッセルが今後も予選では優勢になることが多いだろうと示唆した。
「特に今年は、ジョージよりも予選で上位になることは期待していないが、ただプッシュし続けるだけだ」とハミルトンは、ラッセルに与えられたアップグレードを指摘しながら語った。
ハミルトンは、2025年からフェラーリに複数年契約で移籍することが決まっており、今季末にメルセデスを離れる。
ハミルトンのコメントの意味と、不安や恐怖が忍び寄っているかどうかを尋ねられたメルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフは次のようにコメントした。
「すべてのドライバーは時々懐疑的になる」
「チームとして、チームメイト間の最も緊張したバトルの際ですら、常にバランスを取り、透明性と公平性を保つよう努めてきたと思う」
「ドライバーとして、自分自身とチームから最高のものを引き出したいと思うのは理解できるが、時には自分に不利な時、それに疑問を抱くこともあるだろう」
「チームとしては、2人のドライバーに2台の素晴らしいマシン、可能な限り最高のマシン、そして最高の戦略とサポートを提供することに100%専念している」
ヴォルフはまた、モンテカルロでのレース終盤、ハミルトンとメルセデスのピットウォール間で起きた無線での緊張についても言及した。
ハミルトンは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンをアンダーカットしようとする中で、もっと早くプッシュするよう言われなかったことに苛立ちを隠さなかった。
ハミルトンはレースの終盤、7番手からピットインし、ミディアムタイヤからハードタイヤに交換。
6番手のフェルスタッペンは1周遅れで対応し、両者のポジションは変わらなかった。
「あれは最初、ピットウォールにいる私たちの間のコミュニケーションミスだった」とヴォルフは述べた。
「私たちは間違えてしまった。アンダーカットを試みるために『アウトラップが重要』というメッセージを出すべきだった」
「そして、新しいタイヤでのアウトラップが十分かどうかについて議論があった。つまり、彼が受け取ったメッセージは、紛らわしいもので、おそらく間違っていた」
「背景にある懸念は、1周でタイヤを酷使した場合、その後どうなるかということだった。しかし要約すると、ルイスへのメッセージは間違っていて、チームのミスだ」
ハミルトンとチームの関係が別れを準備する中でどうなっているかについて、ヴォルフは次のように付け加えた。
「私たちは、この関係を最大限に活用しようとしている。最後のシーズン(一緒の)の結果を最大化しようとしている」
「ドライバーとチームの間では、いつものように緊張することもある。みんな自分のベストを尽くしたいからなんだ」
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