雨に翻弄されたモンツァのピレリテスト フェルスタッペン、サインツ、角田らが走行

イタリア、モンツァ — イタリアグランプリでの勝利からわずか2日後、マックス・フェルスタッペンは火曜日にモンツァのコースに戻った。レッドブル・レーシングのフェルスタッペンはチームメイトの角田裕毅と他の数名の競技者と共に、F1サプライヤーのピレリが主催する2日間のタイヤテストに参加した。
2026年シーズンのスリックタイヤコンパウンドを最終決定するために設計されたセッションは、北イタリアの悪天候により大きく混乱した。「焦点は決して最高速度にはなく、来年のタイヤのためのデータ収集にあった」とピレリは声明で述べ、気象条件により当初の計画の調整を余儀なくされたと指摘した。
参加ドライバーには、アストンマーティンのリザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴヴィッチ、ウィリアムズのカルロス・サインツ、レーシングブルズのアイザック・ハジャーらが名を連ねた。チームは、フロント25ミリ・リア30ミリ幅広となる更新版18インチタイヤに対応するため、改良型のマシンを走らせた。
日曜日のグランプリを支配したフェルスタッペンに対し、火曜日のテストで最速タイムを記録したのはサインツだった。サインツは1分22秒388をマークし、フェルスタッペンのベスト1分24秒117を上回った。しかしエンジニアたちは「異なるプログラム、変化する天候、そしてパフォーマンス走行がなかったこと」により、タイムは比較できないと強調している。
レッドブルとアストンマーティンはC3からC6までの幅広いコンパウンドを試験した一方、ウィリアムズとレーシングブルズはC4からC6の柔らかめのオプションに集中。両日とも雨に見舞われ、プログラムの変更を余儀なくされた。月曜日にはウィリアムズとレーシングブルズが予定より早く走行を開始し、火曜日にはスリックからインターミディエイトやフルウェットへの切り替えの可能性があった。
今回のモンツァでの走行は、ピレリにとって今年7回目のテストとなる。度重なる中断にもかかわらず、関係者は「収集されたデータは、2026年に導入される新しいコンパウンドの信頼性と性能を確保するために極めて重要」と強調した。
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