レッドブル4台がトップ10入り マルコ「雨なら非常に危険」と警戒

バクー、アゼルバイジャン — 波乱と中断が続いた予選で、レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは、日曜のアゼルバイジャンGPでトップ10内スタートを決めた4人のドライバーを誇らしく称えた。しかし同時に、雨への警戒も口にした。レース中に本格的な雨が降れば、深刻な事態を招きかねないという。
土曜の予選は異例の展開となった。6回の赤旗が出され、F1新記録を更新。セッションは2時間に及び、わずか2週間前のイタリアGP(モンツァ)よりも約45分長引いた。強風がバクーの狭いストリートサーキットでマシンを押し流し、壁が迫る難しい状況に。さらにQ3では小雨も降り始め、コンディションは一層厳しくなった。
天候は日曜の決勝でも大きな要素になりそうだ。全体的には雨の確率は低いとされているものの、現地時間午後3時のスタート時刻前後には降雨の可能性が高まる。「天気予報は予選と似たような状況になると言っている」とマルコはSkyに語った。「ここでの大雨はエキサイトどころか、危険すぎるだろう。」
それでも、レッドブル勢は予選でしっかり結果を出した。マックス・フェルスタッペンがバクーで初のポールポジションを獲得。リアム・ローソンは3番手、角田裕毅は両マクラーレンとフェラーリを上回る6番手に入り、ルーキーのイザック・ハジャーも8位と健闘した。マルコは「トップ10に4台揃った。みんな素晴らしい仕事をしてくれた」と満足げに語った。
マルコは、不安定なグリップ状況を見事に乗り越えたドライバーたちを称賛した。
「コンディションの変化は非常に難しかった」と語りつつも、「ただ、多くの実力あるドライバーが後方から追い上げてくるので、エキサイティングなレースになるだろう」と示した。
また、金曜のロングランでの手応えについても言及し、レッドブルにとって明るい材料になったと説明した。
「追いつくことができ、少しずつ積み重ねられた。予定以上にタイヤセットを使わざるを得なかったので、戦略は少し複雑になったが、それでもここで十分にチャンスはあると思う。良いスタートを切れれば、強いポジションで戦えるはずだ。」
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