ノリス、初タイトル獲得に感無量―マクラーレンと支えてくれた人々へ深い感謝
2025年のF1ワールドチャンピオンに輝いたランド・ノリスは、長年の努力が実を結んだ瞬間に強い感慨を示し、まずはマクラーレンの全スタッフ、そしてこれまで自身を支えてくれた関係者や家族への深い感謝を口にした。
ノリスは「信じられないほど誇りに思う」と語り、タイトルを懸けた戦いを通じて、これまで王座争いの中心にいたマックス・フェルスタッペンの気持ちを「少し理解できた」と明かす。また、今季の最大のライバルであるフェルスタッペンとオスカー・ピアストリにも心から祝福を送り、「2人と戦えたことは喜びであり、光栄だった。多くを学ばせてもらった」と述べた。
「長い一年だったが、僕たちはやり遂げた」

新王者は、「シーズンを締めくくる信じられないほど特別な瞬間だった」と語り、チーム全体への誇りを改めて強調。2019年にマクラーレンからF1デビューを果たしたノリスは、参戦7年目にしてついに世界タイトルへと辿り着いた。
また、自身がチームの成長に果たした役割について問われると、ノリスはこれまでの歩みをこう振り返った。
「僕は9年間マクラーレンと関わってきた。幸せな時もあれば、本当に厳しい時期もあった。でも、長く在籍してきたドライバーとして、チームに少しは恩返しができたと思っている」
そして、タイトルを支えてくれた人々への思いは、極めて率直だった。
「まずチームメイト、マクラーレンのみんな、そして両親に心から感謝したい。彼らは最初から僕を信じ、支えてくれた人たちだ。今では、マックスの気持ちが少しだけ理解できた」
さらに、ライバルたちへの敬意も忘れない。
「シーズンを通して最大のライバルだったマックスとオスカーにも祝福を送りたい。2人とレースできたことは本当に楽しく、光栄だった。多くのことを学び、心から感謝している。長い一年だったが、僕たちはやり遂げた。素晴らしいシーズンだったことをとても誇りに思う」
「今年、僕はチームのために役割を果たした」

ノリスは、チーム再建の過程で自らが果たした役割にも誇りをにじませた。
「今年、僕はチームのために自分の役割を果たせた。それをとても誇りに思っている。このタイトルで、僕が泣かせたいと思っていたすべての人たちを、さらに誇らしい気持ちにできたと思う」
大きなプレッシャーを背負いながらも安定した走りを貫き、初めての世界タイトルをつかんだノリス。マクラーレンが長年待ち望んだ瞬間を、自らの手で引き寄せた形となった。
関連記事】
- ノリス、2025年タイトル獲得―フェルスタッペンは連覇ストップ
- 【アブダビGP決勝】フェルスタッペンが優勝、ノリスがタイトル獲得
- 3人のタイトル候補が最前列に並ぶ決戦へ 戦略と重圧が焦点のアブダビ最終戦
