ロス・ブラウン氏、ヒュルケンベルグを称賛
F1界の重鎮であるロス・ブラウン氏は、アウディがニコ・ヒュルケンベルグを擁していることを「非常に幸運なことだ」と語った。ブラウン氏は、かつて自身がヒュルケンベルグ獲得を検討していた当時を振り返り、その人柄と実力を高く評価している。
昨年、ヒュルケンベルグはキャリアにおける大きな節目を迎えた。F1参戦以来初となるグランプリ表彰台を獲得したのだ。この快挙は、本人にとってのハイライトであると同時に、今年からアウディのワークスチームとして新たなスタートを切るザウバーにとっても、象徴的な出来事となった。
ヒュルケンベルグは、チームメイトのガブリエル・ボルトレートとともに、引き続きヒンヴィルを拠点とするチームに残留する。その意義について、ブラウン氏は『Formula1.com』のインタビューで次のように語っている。
「私がメルセデスにいた頃、ニコを獲得しかけたことがあった。2013年に向けたルイス・ハミルトンとの交渉がどう転ぶかわからなかったからだ。契約交渉は難航していて、もし成立しなければニコが代役になる可能性があった。その交渉期間中、彼はとても成熟した対応を見せてくれた。私はできる限り透明性を保ち、『チャンスはあるが、それはルイスの決断次第だ』と彼に伝えていた」
最終的にハミルトンがメルセデスと契約したことで、ヒュルケンベルグとの話は実現しなかった。
「ルイスがサインしたあと、今回は実現しないとニコに伝えた。ただ、私は彼と一緒に仕事をするのを楽しみにしていたんだ。彼は本当に素晴らしいドライバーだと思う。非常に成熟していて、精神的にも安定している。そして、すでに立派なキャリアを築いてきた」
さらに、ブラウン氏はヒュルケンベルグの初表彰台についてもこう語っている。
「シルバーストンで初めて表彰台に立ったというのは、正直言って信じがたいほどだった。彼はこれまでも数えきれないほど素晴らしい走りを見せてきたからね。それでも、その瞬間を目撃できたのは嬉しかったし、彼のことをよく知る私にとっては特別な喜びだった」
ミハエル・シューマッハとともにフェラーリ黄金期を築き、さらにハミルトン時代のメルセデス支配の土台を作ったブラウン氏は、ヒュルケンベルグに惜しみない賛辞を送った。
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