アロンソ、2027年の去就を左右する条件とは
フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の2027年以降のF1でのキャリアは、未だ白紙のままだ。何が彼の決断を左右するのか。誰がその決定に関わるのか。そして、考えられる代替案とは。
はぐらかすアロンソ「まだ先の話だ」
2027年、アロンソはどうするのか。2度の世界王者の去就は現時点では未定のままだ。キャリアの節目となる大きな決断を、母国グランプリのような特別なレースで発表するのも悪くない選択肢だっただろう。しかし、アロンソはモンツァの時点ですでに「マドリードでは去就について何も明かさないつもりだ」と話していた。マドリングでのメディアデーでも改めて質問が飛んだ。2027年のプランはいつ頃発表されるのか。アロンソの答えは、「まだ先の話だ」。なぜ引き延ばすのかと問われると、彼はいたずらっぽく「いいことだろう?」と返した。
ステアリングを握り続けるのか、新しい役割か
当然、記者たちはそれでは納得せず、質問は続いた。決め手になるのは何か。アロンソはこう説明する。
「来年のレギュレーションと、それがレーシングにどんな影響を与えるかという問題だ。今のマシンはレースを楽しむには最適とは言えない。ただ、正しい方向への一歩はすでにあった。自分にとって最善のプログラムは何かを見極める必要がある。チームとともにステアリングを握り続けるのか、それとも新しい役割に就くのかを決めることになる。できる限りの形で力になるつもりだし、それについてはチームと話し合っていく」
時間的なプレッシャーはないという。
選択肢としてのWEC参戦
アロンソは来シーズンのレギュレーションがまだ最終決定ではないとの見方を示し、F1、各チーム、そしてFIAによるさらなる調整に期待を寄せた。
「これが最終版ではないという望みは、まだ持っているよ」
さらに、アストンマーティンの別のプログラム、例えば世界耐久選手権(WEC)が選択肢になり得るのかとも聞かれた。アロンソの答えは明快だった。
「イエスだ」
「マドリードを走るのは特別なこと」
全く新しいサーキット、マドリングでのレースについてアロンソはこう語る。
「マドリードを走るのは特別なことだ。できるだけ早くこのコースを覚えることが課題になる。新しいマシンではエネルギーを適切なタイミングで使うのが難しいからね。スペインでの開催ということもあって、僕にとっては二重に特別な意味がある」
アロンソはマドリードから北西へ車で約4.5時間の街、オビエドの出身だ。
とはいえ、パワーユニット(PU)性能が問われたモンツァに比べれば、状況は上向くしかないだろう。前週のモンツァではアストンマーティンは2台とも順位を落とし、ランス・ストロールはリタイア、アロンソもマシンを止めることになった。それでも、スペイン人は笑いながら言う。
「世界中のどのサーキットでも、モンツァよりは競争力があると思っているよ」
成功の鍵は“縁石への信頼”
マドリードで結果を出すための鍵は何か。アロンソはこう答えた。
「縁石の上を走る場面が多いコースだから、大きな挑戦になる。グリップがどうなるかが最大の疑問符だ。こういうコースはレース中に状態が大きく変わっていくのが普通だから、それに適応していく必要がある。一番大事なのは、できるだけ多くの周回を重ねて、壁際でも自信を持って走れるようになることだ」
スペインのサーキットとの相性
アロンソはこれまで、母国のサーキットで好成績を残してきた。バルセロナとバレンシアでは、それぞれ優勝を飾っている。その再現をマドリードでも期待できるのか。
「それができれば嬉しいけど、今年は無理だろう。マシンを改善して、将来的にはそこに近づけるように取り組んでいきたい」
では、来年はどうか。アロンソは言葉を濁した。
アロンソの2027年の去就をめぐる背景については、「アロンソ、45歳での歴史的ポイント獲得―ザントフォールトが変えたアストンマーティンの物語」で詳しく分析している。ホンダとアストンマーティンのPU開発の最新動向は、「ホンダF1 最新情報」にまとめている。
【関連記事】
