【マドリードGP FP1】ラッセルがトップタイム! —角田裕毅はパワステトラブルに見舞われる
2026年F1世界選手権第14戦スペインGPが、首都マドリードに新設されたセミ常設サーキット「マドリンク」で開幕。初日のフリー走行1回目(FP1)が行われ、メルセデスのジョージ・ラッセルが1分34秒077を叩き出してセッション最速に立った。0.288秒差の2位にチームメイトのキミ・アントネッリが続き、メルセデスがワンツーを形成。3位にはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールがつけた。
新舞台「マドリンク」への初参戦と序盤の展開
現地時間13時30分、ピットロードエンドのグリーンライトが点灯すると、全長5.414km・全22コーナーを誇る未知の新設コース「マドリンク」のデータを収集すべく、全車が一斉にコースインを果たした。
初開催とあって各車がグリップ感やコースレイアウトを探りながらの周回となる中、キャディラックのセルジオ・ペレスがステアリングホイールの交換を余儀なくされ、アルピーヌのピエール・ガスリーとフランコ・コラピントの2台はセッション最初の15分間をガレージで過ごすなど、チームによって立ち上がりに差が見られた。
エステバン・オコン(ハース)が「予想以上にグリップが高い」と無線で報告する通り、路面の進化に伴ってタイムは刻一刻と短縮。その一方で、アントネッリがターン13でワイドに膨らみ、アウディのアレックス・ボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグの2台がターン5のシケインをカットするなど、限界を見極めようとするドライバーたちのコースアウトも相次いだ。
ハミルトンのリードからラッセルの逆転劇
セッションの折り返し地点では、ミディアムタイヤを履いたルイス・ハミルトン(フェラーリ)が1分34秒620をマークして首位に立ち、ルクレールがわずかな差で2位、ソフトタイヤを試すアントネッリが0.2秒差の3位につけていた。
トラフィックに引っかかりソフトタイヤでのファーストアタックを中断していたラッセルだったが、クリアラップを得るとすぐさまペースアップ。1分34秒145を叩き出してトップに躍り出ると、次のアタックでさらに1分34秒077までタイムを削り、セッション最速タイムを確定させた。
セッション終盤には、ルクレールがターン17のエスケープゾーンへ逃れるなどソフトタイヤでのアタックに苦戦する中、アントネッリが1分34秒365まで伸ばして2位に浮上。メルセデスが初開催のコースで素晴らしいスタートを切った。
角田裕毅を襲ったメカニカルトラブルとトップ10の顔ぶれ
3位のルクレールから約0.5秒離れた4位にはミディアムタイヤでタイムを出したハミルトン、5位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、6位にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。7位にはアーヴィッド・リンドブラッド(レーシング・ブルズ)が健闘を見せ、8位にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、9位ヒュルケンベルグ、10位にリアム・ローソン(レッドブル)がつけている。
一方、レーシング・ブルズの角田裕毅にとっては厳しいセッションとなった。セッション残り20分の時点でパワーステアリングの不具合が発生し、マシンはピットガレージへと戻された。トラブル解消に至らずそのまま走行を終えることとなり、貴重な初走行の機会を失う形で18番手に沈んだ。
地元スペイン出身のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は15位、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)は17位で最初のフリー走行を終えている。
FP1結果一覧
| 順位 | ドライバー | チーム | タイム | トップとの差 | 周回数 |
| 1 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:34.077 | 0.000 | 28 |
| 2 | アンドレア・キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:34.363 | +0.286 | 27 |
| 3 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:34.536 | +0.459 | 27 |
| 4 | ルイス・ハミルトン | フェラーリ | 1:34.620 | +0.543 | 27 |
| 5 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1:34.703 | +0.626 | 25 |
| 6 | ランド・ノリス | マクラーレン・メルセデス | 1:34.947 | +0.870 | 27 |
| 7 | アーヴィッド・リンブラッド | レーシングブルズ・RBPT | 1:35.033 | +0.956 | 28 |
| 8 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン・メルセデス | 1:35.148 | +1.071 | 22 |
| 9 | ニコ・ヒュルケンベルグ | アウディ | 1:35.529 | +1.452 | 26 |
| 10 | リアム・ローソン | レッドブル | 1:35.539 | +1.462 | 26 |
| 11 | ガブリエル・ボルトレート | アウディ | 1:35.652 | +1.575 | 27 |
| 12 | エステバン・オコン | ハース・フェラーリ | 1:35.834 | +1.757 | 25 |
| 13 | フランコ・コラピント | アルピーヌ・メルセデス | 1:35.933 | +1.856 | 24 |
| 14 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ・メルセデス | 1:36.244 | +2.167 | 23 |
| 15 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン・ホンダ | 1:36.473 | +2.396 | 27 |
| 16 | オリバー・ベアマン | ハース・フェラーリ | 1:36.853 | +2.776 | 24 |
| 17 | カルロス・サインツ | ウィリアムズ・メルセデス | 1:36.870 | +2.793 | 30 |
| 18 | 角田裕毅 | レーシングブルズ・RBPT | 1:36.939 | +2.862 | 16 |
| 19 | ランス・ストロール | アストンマーティン・ホンダ | 1:37.254 | +3.177 | 26 |
| 20 | アレックス・アルボン | ウィリアムズ・メルセデス | 1:37.591 | +3.514 | 25 |
| 21 | セルジオ・ペレス | キャデラック・フェラーリ | 1:38.150 | +4.073 | 26 |
| 22 | バルテリ・ボッタス | キャデラック・フェラーリ | 1:38.818 | +4.741 | 25 |
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