フェラーリのスーパーサブ、オリバーベアマン、Q3進出を逃し悔しさを見せる
18歳のオリバー・ベアマンは、虫垂炎に苦しむフェラーリのカルロス・サインツの代役としてサウジアラビアGPに招集された。このあわただしい金曜日には、彼の初めてのF1予選でQ3進出まで0.036秒に迫った。
サインツの代役として急遽F1デビューしたベアマン
サインツは木曜日のプラクティスセッションに参加したものの、虫垂炎と診断され、週末を中断せざるを得なくなった。
その代役として18歳のイギリス人F2レーサー、ベアマンが投入された。ベアマンは日が暮れた後の予選が始まる前、フェラーリSF-24のハンドリングに慣れるために与えられたのは、FP3でのセッションを1回だけだった。
ベアマンは予選Q2進出を果たしたが、セクター2でわずかに遅れてQ3進出を逃す。
F1マシンのパフォーマンスには「衝撃」
前日にこの地でF2ポールポジションを獲得していたベアマンは、ジェッダでのF1マシンのパフォーマンスに「衝撃を受けた」と語り、信じられないような金曜日を振り返った。「今朝はF2での10番手スタートに集中して目覚め、どうすればそれを最大化できるかを考えていた。そしてある段階で、F1マシンに乗らなければならないことがはっきりしたんだ。」
「もちろん、カルロスの回復を心から祈っている。でも、僕にとっては最高の瞬間でありチャンスであり、それを最大限に生かす準備はできている。予選には少しがっかりしたけど、全体的にはそれほどがっかりすることはないよ。」
予選Q3進出までの差について、「とても惜しかった。あと少しの差だったからこそ余計に悔しいね。最初のプッシュ(周回)でミスをしてしまったから、2回目のプッシュでやるしかなかったし、タイヤもベストではなかった。」
まずはマシンを無事に持ち帰ること
フェラーリ史上最年少ルーキードライバーとなるベアマンは、初グランプリでの目標を尋ねられ、次のように答えた。「とにかくマシンをゴールまで運び、無事に帰ってくること。つまり、マイレージを積んで経験を積むことだ。ポイントを獲得できるようにも努力するけど、それはボーナスだ。初めてのレースだからあまり期待できないし、ここは本当に難しいコースでもあるんだ。」
ルクレール、レッドブルに「サプライズ」をしたい
もう1台のフェラーリでは、ルクレールがポールシッターのマックス・フェルスタッペンとともにSF-24をフロントローに並べた。 「Q3の1周目は、準備ラップで違うことを試みたけど、うまくいかなかった。2周目にはすべてをまとめることができた。」
「予選で期待していたよりも少し遅れてしまったのは残念だけど、明日は決勝だから、いいサプライズをしてレッドブル勢に挑みたいね。」
一方、ベアマンのパフォーマンスについて質問されたルクレールは、「まずはカルロスが早く回復することを願っている。そしてオリバーのほうは、明らかにFP3の1セッションだけで信じられないような仕事をしてくれた。彼はすぐにスピードに乗ったし、クルマにも慣れていた。」
「とても特別な日だし、フェラーリでの初レースは1セッションだけだったから、なおさら特別だと思う。明日はふたりとも素晴らしいレースをしたいし、チームのためにいいポイントを獲得したい。」
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