ハジャー、アブダビで初のレッドブル走行
アブダビで行われたピレリのタイヤテストで、アイザック・ハジャーが初めてレッドブルのドライバーとして走行した。来季、マックス・フェルスタッペンの新たなチームメイトとなるハジャーは、テストカーで周回を重ねながら、新天地との本格的な関係構築をスタートさせた。
最終戦を前に昇格が正式発表されたハジャーは、今季レーシングブルズでF1デビュー。ザントフォールトでの初表彰台を含む印象的なパフォーマンスが評価され、トップチームへの抜擢を勝ち取った。
今回のテストでは、新仕様タイヤのデータ収集を目的に111周・約586kmを走行。来季に向けて重要な一歩となった。

走行後、ハジャーは次のように語っている。
「レッドブルの正式なドライバーとして初めて走れたことは、本当に素晴らしい経験だった。1月に戻ってくる頃には、すでにチームの大部分を知っている状態になれるのは大きい。これまでもテストを通じて多くのスタッフと顔を合わせてきたが、今日は本当に温かく迎えてもらい、このグループの一員として居心地の良さを感じた」
一方で、マシンの感触については冷静に受け止めている。
「今日乗ったマシンはバルセロナで走らせる来季型とは全く別物だが、タイヤのフィーリングをつかむにはいい機会だった。今こうしてデータを集めておくことは、これからの数ヶ月の準備に確実に役立つはずだ」
ハジャーが来季用マシンで本格的に走行する最初の機会は、1月下旬にバルセロナで実施される5日間のプレシーズンテストとなる。このテストは非公開で行われ、ここで初めて2026年型マシンのステアリングを握る予定だ。
2026年シーズンは3月8日、メルボルンで開幕する。ハジャーはその舞台で、レッドブルのレースドライバーとして本格的な第一歩を踏み出すことになる。
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