【オーストリアGP】角田、予選での苦戦にフラストレーション -コメント紹介

レッドブルの角田裕毅は、オーストリアGP予選後、思うようにいかなかった自身の走行について率直な感情を語った。
「とてもフラストレーションが溜まった。1回目のアタックは悪くなかったけど、完璧なラップというのは存在しない。もちろん改善の余地はあったけれど、2回目のアタックではまったく異なる感触になってしまって、本当にきつかった」
フリー走行では手応えもあり、セットアップの方向性には一定の自信を持っていたという。
「FP2ではうまくいっていたし、マシンに対する理解も深まってきていた。ポテンシャルも感じていた。でも予選になると、なぜかうまくまとめられない。これはもう何度も起きていることで、本当にフラストレーションが溜まる」
角田はマシンの“扱いにくさ”についても言及し、「今まで乗った中で一番ウィンドウが狭い」と表現した。
「同時に、運転できないというわけじゃない。でも少しでも外れると、バランスが大きく崩れてしまう。マックスも似たようなことを言っていると思うけど、彼はこの車のことを熟知しているから、変化にも適応できる」
明日の決勝ではソフトタイヤのみが選択肢となる見込みで、戦略の幅も限られている。
「新品はソフトしか残っていないから、使えるタイヤはかなり限られている。いくつか異なる戦略を考えてみるつもりだけど、正直そこまでポジティブではない」
ピットレーンスタートの可能性についても、「戦略的にどうするか見極める必要がある」としながら、現状への苛立ちを隠さなかった。
「もうP18とかP19からスタートするのには疲れたよ。毎回こんな感じだと、本当に厳しい」
それでも、全体のパフォーマンスや理解度には一定の手応えを感じており、決勝への前向きな姿勢も見せた。
「これまでで一番ペースは良かったし、マシンの理解も深まってきている。でもロングランはまったく別のシナリオ。後方からだと常にダーティエアの中での戦いになる。明日は何ができるか見てみるよ。とにかくベストを尽くすだけだ」
[関連記事】
- フェルスタッペン、レッドブル残留に曖昧な姿勢を維持
- 【オーストリアGP】FP2結果 ― ノリスがトップ、角田は7番手
- リンドブラッドがイギリスGPのFP1でデビューへ
- 角田、自信と精密性でオーストリアGPに挑戦
- FIA、コミッショナー判断の透明性向上へ新ガイドライン公開