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異例のマレーシアで「バーレーンGP」開催へ―9年ぶりのセパン復帰に向け、ピレリのタイヤ選択は?

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pirelli ピレリ 異例のマレーシアで「バーレーンGP」開催へ

中東地域の緊迫した情勢により、今年4月に予定されていたサウジアラビアGPとバーレーンGPの開催中止を余儀なくされた2026年F1世界選手権。しかし、開催権を保有するバーレーン側の意向もあり、異例の代替開催が決定した。10月2日から4日にかけてマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで「バーレーンGP」が開催されることになったのだ。

F1ファンにとって、セパンのカレンダー復帰は大きなサプライズだ。同サーキットで最後にF1が開催されたのは2017年で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝を飾っている。実に9年ぶりのF1開催となる。

一方、この9年というブランクは、F1唯一の公式タイヤサプライヤーであるピレリにとっては大きな課題だ。

2017年大会のデータをもとにタイヤを選定

2017年当時のF1マシンやタイヤは、現在の18インチタイヤ時代とは大きく異なる。それでも、ピレリのモータースポーツ責任者を務めるダリオ・マラフスキ氏は、2017年大会で収集したデータが現在のセパンを想定する上で最も有効だと説明する。

「ピレリは2011年にブリヂストンからF1単独サプライヤーを引き継いで以来、膨大な走行データを蓄積してきた。

2017年は、2016年までと比較してワイドタイヤが導入された最初の年だった。タイヤサイズとマシンのダウンフォースのバランスという点で、当時のセパンのデータは現在のF1マシンに最も近い挙動を示している。

そのため、今回のマレーシア戦におけるコンパウンド選定では、2014〜2016年のデータではなく、2017年大会で収集したデータをベースに最適なタイヤ選択を行う計画だ」

カタールGPとアブダビGPも流動的

F1の不確定要素はマレーシア戦だけではない。シーズン終盤に予定されているカタールGPとアブダビGPについても、開催可否は依然として不透明だ。F1のステファノ・ドメニカリCEOは、9月までに最終判断を下す方針を示している。

仮にこれらの中東ラウンドが開催できない場合、代替地としてヨーロッパでの開催が有力視されている。

その候補のひとつが、イタリアのイモラだ。しかし、12月初旬にイモラでレースを開催する場合、気温は8℃を下回る可能性もあり、シーズン終盤としては異例の低温コンディションでの戦いとなる。

しかし、こうした流動的な状況について、マラフスキ氏は柔軟な対応に自信を示している。

「開催カレンダーの不安定さは確かに頭の痛い問題だ。だが、我々は常に複数の代替シナリオを準備している。不確定要素に対応するため、異なる仕様のタイヤを並行生産し、使用されなかった分は次のレースへ回すなど、柔軟に運用している。

もし12月にイモラで走ることになっても、心配はしていない。バルセロナでの冬季プレシーズンテスト(気温5〜10℃前後)で得たデータがあるからね。決して理想的な条件ではないが、我々にとっては経験済みのコンディションであり、十分に対応可能だ」

中東情勢の影響による前例のないカレンダー変更に加え、9年ぶりとなるセパンでの開催。2026年シーズン後半戦は、各チームのマシンパフォーマンスだけでなく、ピレリのタイヤ選択やロジスティクス対応もレース結果を左右する重要な要素となりそうだ。

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