【イギリスGP】シャルル・ルクレール「フェラーリF1の問題は予想以上に大きかった」
イギリスGPでは、シャルル・ルクレール9位、カルロス・サインツ10位という結果で終えることとなったフェラーリF1。去年のイギリスGPでのサインツの優勝以来、これで丸1年間優勝を獲得していない事となった。
シャルル・ルクレールはインタビューにて「シルバーストーンでフェラーリF1が抱えていた問題は、僕が予想していたよりもっと酷かった」とコメント。
予選ではレッドブルF1のフェルスタッペン、そして今回大躍進を見せたマクラーレンの二人に続き4位、5位のタイムを記録したルクレールとサインツ。一方、決勝は9位、10位まで順位を落とす結果となってしまった。
レース前、フェラーリF1はマクラーレンの二人をオーバーテイクする予定だった。しかし、スタート後、ルクレールには前方、3番手を走っていたオスカー・ピアストリにとっての脅威となる走りは見られなかった。
フェラーリF1にとっては、他のドライバーたちにピットストップのチャンスを与えることになってしまったセーフティカーの導入後、ルクレールはフェラーリのマシンSF-23のスピードの欠陥、そして高速コーナーでの弱点に苦しまされることとなった。
ルクレールはインタビュアーに対し以下のように語っている。
「シルバーストーンでの週末は難しくなるであろうとは予想していた。だが、流石にここまでの困難になるとは思っていなかった」
「予選は想像よりも良く、決勝は想像以上に悪かった。このことに対して対応していく必要がある」
「デグラデーションはそんなに酷くは無かった。ただ単にマシンのスピードが全然無かった。僕はレース序盤で中々苦労した。メルセデスとマクラーレン、特にソフトを履いたメルセデスのラッセルは本当に速かったからね」
「でもなんとか、彼にオーバーテイクされないようにしていた。でも何が起きたのか、なんで僕はあんなに早いタイミングでピットストップさせられたのかがわからないよ。この事に関しては僕には全体像が掴めていないけど」
「でもこのストップが僕をグリット後方に追いやった。他のチームはであまりグラデーションのないミディアムでもっと長い間走っていたから。その後も同じペースで走ることを心がけた。他のドライバーが一度ピットに入ったらその段階でプッシュしようと思っていた。でも結局セーフティカーが入ったから、みんなポジションを失うことは無かった。今日は良い試合では無かったね」
「セーフティカー導入後、僕は新しいミディアムでアタックしようとしたんだ。でも、前方はDRSを持ったアレックス・アルボンだったから仕掛けることはできなかった。」
また、フェラーリF1のチーム代表フレデリック・バスール氏は以下のように語っている。
「もちろん、セーフティカーの導入は痛手だったが、問題はそれだけではなかった。我々はペースにも欠けていた」
「タイヤに対して我々は保守的だったと思う。もっとデグレデーションが起こることを予想していたから、あまりプッシュさせなかったんだ」
「予選を4位、5位で終えて、良い予感がしていた。もっと良い結果にできたと思う。9位、10位と言うのは決して喜ばしい結果ではない」
「決勝だけではなく、週末全体を通しての詳しい反省をする必要がある。」