マルコ、フェルスタッペンのポールを絶賛、角田は進歩を見せる

レッドブルのヘルムート・マルコは土曜日、イギリスGPでマックス・フェルスタッペンが決定的な予選パフォーマンスを見せたことを絶賛した。フェルスタッペンは困難なコンディションの中、冷静な最終ラップでポールポジションを奪取した。
路面温度の上昇と強い風に見舞われたセッションで、フェルスタッペンはQ3で1分24秒892のラップを記録し、マクラーレンのオスカー・ピアストリを0.103秒上回った。フェルスタッペンの好走は、ライバルたちが苦戦する中で生まれた。ピアストリ、ルイス・ハミルトン、ランド・ノリス、シャルル・ルクレールは全員、最終アタックで小さなミスを犯し、初回タイムを更新できなかった。
「信じられない!これがまたしてもマックス・ファクターだ」と、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるマルコは語った。「他の全員がミスを犯した。マックス(フェルスタッペン)は強い風にも関わらず、ミスをしなかった。我々は常にポジディブだった。マシンに抱えていた小さな問題のバランスを取ることができれば、前に出られると分かっていた」
マルコは、Q3でフェルスタッペンを遅くコースに送り出すチームの決断が重要だったと強調した。「路面温度は上がり続けたが、劇的ではなかった。路面進化は当然要因だった」と彼は説明した。「マックスはQ3で遅くコースに出て、今回はそれが功を奏した。当然、マックスが遅く出ることで、イエローフラッグなどが出る可能性というリスクを負った。今回は全てがうまくいった」
Q2では、角田裕毅が1分25秒826で12番手グリッドを確保した。Q3進出というチームの目標には届かなかったものの、最近の苦戦から前進を示す結果となった。「裕毅(角田)のパフォーマンスは改善だ。トップ10に入れればより良かったが、まずは正しい方向に向かっている」とマルコは述べた。
日曜日のレースを見据えて、マルコはマクラーレンとフェラーリとの激しいバトルを認め、予測不可能なイギリスの天気を重要な変数として指摘した。「マクラーレンもフェラーリも良く、非常に接戦になるだろう。明日の天気がどうなるかも重要だ。断続的に雨が予報されている。ウィングが少なく、ダウンフォースが少ないと、雨ではレッドブルには困難になるだろう」
フェルスタッペンは日曜日の勝利を目指すが、チャンピオンシップ争いに何か大きな変化を与えることはなく、マクラーレンとフェラーリの両方がレースペースでより良い準備ができているように見えるため、これが現実的な取り組みだと考える人は少ない。しかし、フェルスタッペンが再び奇跡を見せる可能性もある。
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