ピアストリ、複雑化した2026年型PUに不満「コンピューターの気まぐれによってレースが左右される」
マクラーレンのオスカー・ピアストリが、2026年型パワーユニット(PU)の複雑なエネルギーマネジメントを痛烈に批判。ドライバーの実力だけでは左右できない現状に強い不満を示した。
第10戦ベルギーGPが開催されたスパ・フランコルシャンは、長いストレートと超高速コーナーが連続するレイアウトのため、電力の回生やデプロイメント管理が極めて難しいサーキットだ。メルセデスのジョージ・ラッセルを襲った突発的なシステムトラブルが示すように、各メーカーは依然として新世代PUのエネルギーマネジメントに試行錯誤を続けている。
そうした状況の中、ピアストリは現在のPUがもたらす難しさについて率直な思いを語った。
複雑化したエネルギーマネジメントへの不満
マシンのエネルギーマネジメントを完全には把握しきれないまま戦うことについて問われたピアストリは、次のように胸の内を明かした。
「本当に最悪だよ。 正直、これ以外の言葉では表現できない。
レース結果や予選順位が、その時々で機嫌が良かったり悪かったりするコンピューターの気まぐれによって左右されてしまうようでは、それはレーシングドライバーにとってあまりにも惨めな戦い方だ。今の僕たちは、現代のPUがどんな条件でどう動くのかを、まだ完全には予測できていないんだ。
もちろん、この問題がメディアによって誇張されがちなのはわかっている。でも、予選後にデータを見返して『コーナーではチームメイトとほぼ互角だった』と確認できたにもかかわらず、ストレートでのデプロイの違いだけで最終的にコンマ2秒遅れている現実を突きつけられるのは、ドライバーとして決して気分のいいものじゃない」
全メーカー共通の課題―アウトラップがエネルギーマネジメントを左右
マクラーレンはメルセデス製PUを使用しているが、ピアストリはこの問題は特定のメーカーだけのものではなく、2026年レギュレーション全体に起因する課題だと指摘する。
「この複雑さは、現在のレギュレーションそのものに深く根ざしている。もちろん、すべてのマニュファクチャラーがPUへの理解を深めていけば、状況は改善していくだろう。
これは僕たちやメルセデスだけの問題じゃない。他のドライバーとも話しているが、どのPUでも似たような予測不能なトラブルが起きている。そもそもこうしたことが問題になっている現状自体が、本当にフラストレーションを感じるんだ。
今のPUはあまりにも複雑で、すべてに対して敏感に反応する。例えば、レース前のアウトラップでのわずかな走らせ方の違いが、その後のセッション全体のエネルギー回生や展開を決定づけることさえある。こんな綱渡りのようなやり方は本当にトリッキーだし、クレイジーだよ」
2026年シーズンは新たな戦略性と予測不能な展開をもたらし、ファンにとっては見応えのあるレースとなっている。しかしその裏では、ドライバーたちは自身の実力だけではどうにもならない領域の戦いに頭を抱え続けている。
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