【ラスベガスGP予選レポート】ルクレールがポールポジションを獲得!
フェラーリのシャルル・ルクレールが、チームメイトのカルロス・サインツとレッドブルのマックス・フェルスタッペンを抑えてポールポジションを獲得した。
ルクレールは土曜日の午前中を通してコンスタントに速さを見せ、1分32秒726を記録してポールポジションを獲得。
ルクレールとサインツが2回目のQ3でタイムを更新する一方、フェルスタッペンはペースが上がらずピットに戻った。
ピエール・ガスリーは5番手、ウィリアムズのアレックス・アルボンとローガン・サージェントはそれぞれ6番手と7番手、アルファロメオのバルテリ・ボッタスは8番手だった。
Q2敗退となったハミルトンに続き、レッドブルのセルジオ・ペレスもQ3進出を逃し、ハースのケビン・マグヌッセンが9番手、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソがトップ10に入った。
【ラスベガスGP予選 結果・タイム】
順位 | No | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分33秒617 | 1分32秒775 | 1分32秒726 |
2 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1分33秒851 | 1分33秒338 | 1分32秒770 |
3 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1分34秒190 | 1分33秒572 | 1分33秒104 |
4 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1分34秒137 | 1分33秒351 | 1分33秒112 |
5 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 1分34秒272 | 1分33秒494 | 1分33秒239 |
6 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 1分34秒634 | 1分33秒588 | 1分33秒323 |
7 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | 1分34秒525 | 1分33秒809 | 1分33秒513 |
8 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | 1分34秒305 | 1分33秒837 | 1分33秒525 |
9 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1分34秒337 | 1分33秒733 | 1分33秒537 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 1分34秒422 | 1分33秒617 | 1分33秒555 |
11 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分34秒307 | 1分33秒855 | |
12 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 1分34秒574 | 1分33秒979 | |
13 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | 1分34秒265 | 1分34秒199 | |
14 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1分34秒504 | 1分34秒308 | |
15 | 3 | ダニエル・リカルド | アルファタウリ | 1分34秒683 | ||
16 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分34秒703 | ||
17 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 1分34秒834 | ||
18 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1分34秒849 | ||
19 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 1分34秒850 | ||
20 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1分36秒447 |
Q2敗退のハミルトンは、メルセデスのピットに「マシンに何も力が残っていない」と無線で伝え、11番手に終わった。
ハミルトンとドライバーズランキング2位を争うペレスは、ハースのニコ・ヒュルケンベルグ、アストンマーティンのランス・ストロール(プラクティスでの黄旗違反により5グリッド降格)、アルファタウリのダニエル・リカルドを抑えて12番手でフィニッシュ。
マクラーレンにとっては悪夢のようなセッションとなり、ランド・ノリスが0.020秒差の16番手でQ2進出を逃し、ルーキーのオスカー・ピアストリも19番グリッドにとどまった。
エステバン・オコンと周冠宇は、それぞれチームメイトのペースに及ばず、17番手と18番手でQ1を終えた。
角田裕毅は、20番グリッドと最下位に沈んでしまった。
【Q1】
・フェラーリがリード、マクラーレンはトラブルに見舞われる
F1史上最も特別な景色の中でQ1が開始されると、序盤に1分34秒898をマークしたルクレールがペースを上げ、その後1分34秒072までタイムを更新。
一方、マクラーレンにはトラブルが発生。ノリスはソフトタイヤでの走行でペレスに「完全に邪魔された」と不満を漏らし、チームメイトのピアストリも、ダメージはなかったようだが、コンクリートウォールに引っかかった。
セッション中盤にはルクレールが1分34秒台のタイムをマークしてトップに立ち、ハミルトン、ノリス、サインツ、フェルスタッペンが後ろに続く。
タイムシートのもう一方では、リカルド、ヒュルケンベルグ、ガスリー、角田、ラッセルがドロップゾーンに入った。
終盤に入り、ルクレールが1分33秒617でトップタイム、ラッセルはフェルスタッペン、ヒュルケンベルグ、ガスリー、ボッタスを抑えてトップ3に入った。
ハミルトンとマグヌッセンはそれぞれ8番手と9番手につけ、アストンマーティンのアロンソとストロール、ウィリアムズのサージェントとアルボンのコンビ、レッドブルのペレス、アルファタウリのリカルドも続いた。
チームメイトのピアストリはアルピーヌのオコン、アルファロメオの周に続く19番手に後退した。
角田は最終ラップのターン5で止まりきることが出来ずコースオフ。タイム更新とはならず、アルファタウリのガレージに戻ったときにはコックピットからヘッドレストを投げ出して悔しがっていた。
【Q2】
・ハミルトンとペレス、Q3進出を逃す
最初に動いたのはアロンソ。1分33秒台のラップを記録して一時トップに立った。
フェラーリのルクレールが1分32秒834を記録すると、サインツもコンマ5秒差で2番手に浮上した。
ルクレールはベストタイムを縮め、サインツ、ラッセル、ガスリー、フェルスタッペンを抑えて1位をキープした。
ウィリアムズの両ドライバーはQ3に進出し、アルボンが6番手、サージェントが9番手となった。
ハミルトンは「速く走ることができなかった」とQ2敗退のショックを嘆いていたが、ペレスが12番手、ヒュルケンベルグ、ストロール、リカルドとともにQ2敗退という驚きの結果であった。
【Q3】
・ルクレールが素晴らしいタイムでポールポジションを獲得
ルクレールは1分32秒726を記録し、チームメイトのサインツをコンマ約5秒上回った。
週末を通してレッドブルは苦戦しているようで、フェルスタッペンはコンクリートウォールのひとつにかなり接近し、無線で悪態をついていた。
そのほか、メルセデスはラッセルが4番手、ガスリーが5番手、ウィリアムズはアルボンとサージェントが6番手と7番手につけた。
ハミルトンとペレスがQ2敗退となったため、ボッタス、マグヌッセン、アロンソが8番手から10番手を獲得した。
【コメント】
ポールポジションを獲得したルクレールは、次のようにコメントした。
「もちろんうれしい。ラスベガスでのレースは初めてだし、素晴らしいイベントだ。」
「でも、実はQ3のラップは、自分的にはちょっと残念で、十分な仕事ができなかったんだ。でも1位を獲得できたのだから、それだけで十分だよ。」
「そして明日、全てを纏めて全力を出す。いつもはそこが一番パフォーマンスが足りないところだから、ここですべてを出し切って優勝したいね。」
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