レッドブル、RB20の弱点を発見
レッドブルは主に、モナコのコースやカナダでマックス・フェルスタッペンが直面した問題に対処するため、RB20のフロントエンドの改善に注力している。
モナコでは、フェルスタッペンがコースの狭く曲がりくねった路面、特にうねりやカーブのアタックでマシンをコントロールするのに苦労した。モナコグランプリ後、レッドブルはシミュレーターデータと実際の挙動に相関がないことを確認し、セッティングを誤ったと認めた。
カナダでも同様の問題があり、フェルスタッペンはカーブへの攻撃的なアプローチができなかったが、雨天コンディションとペースが遅かったため、マシンの振る舞いは改善された。
「マックスはカーブでマシンがグリップできないと不満を漏らしていた」とレッドブルのモータースポーツアドバイザーである、ヘルムート・マルコは認めた。
「ここ(モントリオール)でも、シミュレーターデータと実際は合わなかった。昨年のシンガポールと同様だ。総じて、私たちのマシンはカーブ走行に向いていない」
「カナダではベースセッティングを柔らかめにして対応した。しかしそれでも不十分だった。レーシング・ブルズ(Visa Cash App RB)のマシンがカーブで高い力強さを発揮したため、レッドブルがどこで間違えたのか今詳しく検証している。間もなくフロントサスペンションで進歩できると考えている」
「次の3レース、スペイン、オーストリア、イギリスを経れば、各マシンの実力が見えてくるだろう。これらはクラシックなコースだが、ここまでは変わったコース、マイアミ、イモラ、モナコ、モントリオールだった」
こうした困難にもかかわらず、マルコはリード続けるレッドブルに心配はないと強調。RB20のアップグレードも控えているという。
「ライバルチームは確かに地力を付けてきた。しかし、私たちは心配していない。更なるマシン改良のデータが有望だからだ」とマルコは付け加えた。
「マクラーレンの力はカナダ以前と変わらなかった。メルセデスは強かったが、フェラーリは弱かった。こうした浮き沈みは、それぞれのマシンとコースの特性、そしてその週末の非常に特殊なコンディションでタイヤを最適化できたかどうかによる」
「状況がこのように変わり続けるのは私たちの大きな有利点だ。ライバルがポイントを奪い合っている。一つの相手ではなく、三つの敵に立ち向かっているわけだ。このままであってほしい」
6月21-23日に開催される予定のスペイングランプリに先立ち、レッドブルはコンストラクターズランキングで2位のフェラーリに対して49ポイントリードしている。
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