トト・ヴォルフ、期待の新星F2のアントネッリについて話過ぎたと認める
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2025年にルイス・ハミルトンがフェラーリに移籍するにあたり、ジュニアドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリが将来のメルセデス候補としてささやかれる中、自分が「話しすぎた」と感じているようだ。
ルイス・ハミルトンが2月に来季は複数年契約でフェラーリに移籍することを明らかにしたことで、2025年のドライバー市場に関する話題に火がついた。ハミルトンは昨年夏、来年末までメルセデスと契約を結んでいたが、フェラーリとの契約を可能にする契約解除オプションが発動していた。
シングルシーターで目覚ましいキャリアをスタートさせた後、F3を回避して現在F2初シーズンを戦っているアントネッリは明らかにヴォルフのレーダーとなっており、メルセデスの将来のドライバーオプションについて考えることがハミルトンの直近の契約期間をめぐる交渉に影響を与えた可能性があることを認めている。
「私は長期的な視野で、1年後ではなく3年後、5年後、10年後を見据えたドライバーのラインアップを考える必要があると言ってきた。その観点から、私はただ選択肢をオープンにしておきたかっただけだ。」とヴォルフは説明した。
「でも、我々はルイスとメルセデスに愛情を注いでいるし、どれだけうまくやってきたかも知っているから、これに影を落とすものは何もない。最高の形で終わりたいし、今シーズンも全力を尽くすつもりだ。」
アントネッリをF1に引き入れる時期がいつになるのか、どうやって見極めるつもりなのかと質問されたヴォルフは、若手に過度なプレッシャーをかけたくないことを示唆した。
「彼はまだ17歳だし、今年はF2に参戦している。まだ学ぶべきことがたくさんあるし、成長過程だ。もしすべてが上手くいけばF1にステップアップしてくることになるだろうが、それが来年なのか、メルセデスでなのか、それとも他のチームとなのかは分からないよ。」
ハミルトンのフェラーリ移籍のニュースは、F1界の大半を驚かせるほどのスピードで起こったが、ヴォルフは2025年に空席となる7度のワールドチャンピオンのシートを誰が埋めるかについては、時間をかけて決める決意を固めている。
「ルイスがフェラーリに移籍するという決断はかなり早かった。私は反対のことをするつもりだ。つまり、シーズンがどうなるか、ドライバー市場がどうなるかをしっかり見て、シーズン後半に決断したい。」
一方、アントネッリはプレマで12ポイントを獲得し、開幕2戦を終えてF2ランキング10位につけている。
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