ハース、2台で明暗が分かれた中国GPを振り返る
ニコ・ヒュルケンベルグは、ドラマチックな中国グランプリでハースにまたもポイントフィニッシュをもたらし、コンストラクターズランキングでのチームのポジションを向上させたことに満足した。
ハースは、チーム代表がギュンター・シュタイナーから小松礼雄に代わるという冬のマネジメント改革を経て、シーズン開幕前に期待値を大幅に下げていたが、チームはこれまでのところ定期的にポイントを獲得している。
レッドブル、フェラーリ、マクラーレン、メルセデス、アストンマーティンがデータ上では最速の5チームだが、ハースはサウジアラビア、オーストラリア(両方の車で)、そして今回の中国で、インシデントやリタイアを利用してトップ10フィニッシュを記録している。
ヒュルケンベルグは日曜日のレースで、9番手からスタートし10位でフィニッシュ。
1つポジションを落としたものの、このレースではキック・ザウバーのバルテリ・ボッタスがエンジントラブルでリタイア、セーフティーカー下でダニエル・リカルドがアストンマーティンのランス・ストロールに衝突され、角田裕毅ももう一方のハースのケビン・マグヌッセンに追突されるなどの出来事があった。
「決して楽ではなかった」と、ヒュルケンベルグはレース後に語った。
「でも、僕たちの側からすれば、うまくマネジメントされ、コントロールされていたと思う。だから、獲得できた1ポイントについて、とてもポジティブで嬉しく思っている」
「トップ5のマシンの1台(ストロール)に問題があったおかげでもある。そうでなければ、彼らと戦うことは本当に不可能だ。また、土曜日の予選と日曜日のレースで完璧な走りをする必要があることも示している」
だがヒュルケンベルグのチームメイト、マグヌッセンにとっては、あまりポジティブな日ではなかった。
マグヌッセンはRBの角田裕毅と接触し、パンクでピットに戻ることを余儀なくされた。
「今日は僕たちの1日じゃなかった」と、マグヌッセンはレース後に振り返った。
「僕は予選が悪くて17番手からスタートし、その結果を今日受けた。時々挽回できることもあるが、今日はできなかった」
「僕はタイヤが合っていなかった…他の誰よりも遅いように見えた。ワンストップを試みたけど、うまくいかなかった。ハードタイヤに交換したが、裕毅(角田)との事故でセーフティカーが出て、ハードタイヤがパンクしてしまった」
「(その後)、ミディアムを履かなければならず、事実上ワンストップをしなければならなかった。それでも、ある程度ワンストップを管理できたという事実は、クルマがうまく機能していることの証だと思う。ただ今日はレースをうまくマネジメントできなかった」
2台のクルマにとって明暗の分かれた週末を経て、ハースは今シーズン後半にオースティンとラスベガスを訪れる前に、マイアミ・インターナショナル・オートドロームでの3つのホームレースの1つ目に向けて準備を整えることになる。
「またすぐにスプリント週末が行われる。(これは)常に挑戦的だ」と、ヒュルケンベルグは先を見据えて付け加えた。
「また暑いレースになると思う。何を期待すべきかはっきりとはわからない。昨年は初めてだったけど、気に入ったよ。だから、またマイアミでレース出来ることをただ嬉しく思っている」
ヒュルケンベルグの5レース中3回目のトップ10フィニッシュにより、ハースはコンストラクターズランキングで5ポイントの7位をキープし、6位のRBに2ポイント差に迫っている。
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