【オーストリアGP】フェルスタッペン、初日からマシンバランスとPU制御に苦戦―メキース代表も懸念を示す
レッドブル・リンクで開幕した2026年F1第8戦オーストリアGP。チームのホームグランプリとなるマックス・フェルスタッペンにとって、その初日は決して満足のいくものではなかった。金曜日の各セッションを通じてマシンの挙動に悩まされ、激しい格闘を強いられることになったのだ。
午前中のフリー走行1回目(FP1)から、フェルスタッペンはマシンのセットアップに大きく苦戦。無線では「車がひどいアンダーステアを出している」と訴え、思い通りにターンインできないバランスの悪さを強く批判していた。
フリー走行2回目(FP2)で立て直しを図りたかったが、さらに別のトラブルが王者を襲う。コースイン直後の1周目、フェルスタッペンは「シートの位置がおかしい」と違和感を訴え、わずか5周を走った時点で急遽ピットイン。チームはすぐにシートを再調整したものの、問題の本質はドライビングポジションではなく、マシンの“心臓部”に潜んでいた。
ターン3で回転数が急低下、PU制御に課題
シートの調整を終えてコースに戻ったフェルスタッペンだったが、今度はパワーユニット(PU)の電子制御に異常が見られた。
高速ストレートから急減速する難所、ターン3の立ち上がりでアクセルを踏み込んだ際、エンジン回転数が不自然に落ち込む現象が発生。フェルスタッペンは直ちに無線でチームへ状況を伝えた。
ローラン・メキース代表はこの件について、単なる一過性の電子トラブルではなく、チームが直面する深刻な懸念事項のひとつであることを認めた。
フェルスタッペン「ライバルに対してかなり遅れをとっている」
コックピットを降りたフェルスタッペンは、終始厳しい表情のまま初日を振り返り、翌日への課題を口にした。
「本当に難しい一日だった。とにかく、マシンの適切なバランスを見つけるのにかなり苦労している。
今はフロントもリアも、どちらのグリップも十分ではない。ここから戦闘力を上げるには、前後のセットアップで完璧な妥協点を見つける必要がある。ただ、現時点ではライバルに対してかなり遅れをとっているのは明らかだ。今夜はデータを徹底的に見直して、できることを探るよ」
スプリント予選、そして決勝に向け、ホームの熱狂的なオレンジアーミーの前で沈むわけにはいかないレッドブル。マクラーレンやメルセデスが快調なペースを刻む中、土曜日までにグリップ不足とPUマッピングの問題をどこまで改善できるかが、週末の行方を左右しそうだ。
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