ホーム » F1 ニュース » 【オーストリアGP】フェルスタッペン、開幕初日からマシンバランスとPU制御に大苦戦。メキース代表も懸念を示す

【オーストリアGP】フェルスタッペン、開幕初日からマシンバランスとPU制御に大苦戦。メキース代表も懸念を示す

· · ·
max verstappen red bull Austria GP

オーストリア・シュタイアーマルク州に位置するレッドブル・レーシングの聖地、レッドブル・リンクで幕を開けたホームグランプリ。しかし、通算71勝を誇る現役絶対王者マックス・フェルスタッペンにとって、その滑り出しは決して望ましいものではなかった。金曜日のセッションを通じて、王者は常にRB22の挙動に牙を剥かれ、激しい格闘を強いられることとなった。

午前中のFP1から、フェルスタッペンはマシンのセットアップに大きく苦心。無線で「車が激しいアンダーステアを出している」と叫び、思い通りのターンインができないバランスの悪さを辛辣に批判していた。

その流れを断ち切りたかった午後のFP2だったが、さらなるマイナートラブルが王者を襲う。コースインした直後の1周目、フェルスタッペンは「シートのポジションがおかしい」と違和感を訴え、わずか5周を消化した段階で緊急ピットイン。チームは即座にシートの再調整を行ったものの、問題の本質はドライビングポジションではなく、マシンの「心臓部」に隠されていた。

ターン3で回転数が急ドロップ。ホンダRBPT製PUのマッピングに潜む罠

シートの修復を終えてコースに戻ったフェルスタッペンだったが、今度はパワーユニット(PU)の電子制御システムに異常が発生した。

超高速ストレートから急制動をかける難所、ターン3の立ち上がりにおいて、アクセルを踏み込んだ瞬間にエンジンの回転数が不自然に落ち込んでしまうドロップする現象が発生。フェルスタッペンはすぐさま緊迫した声でチームに状況を無線報告した。

この件について、今季からレッドブルの指揮を執るローラン・メキースチーム代表はセッション後、これが単なる一過性の電子エラーではなく、チームが現在直面している「深刻な懸念事項」の一つであることを認めた。

フェルスタッペン「現時点ではトップに大きく引き離されている」

コックピットを降りたフェルスタッペンは、終始厳しい表情を崩さないまま、初日の総括と明日への課題を口にした。

「本当に難しい一日だった。とにかく、マシンの適切なバランスを見つけ出すのにものすごく苦労している状態だ。

現状、フロントのグリップも、リアのグリップも、どちらも全く足りていない。ここから戦闘力を上げるためには、前後のセットアップで完璧な妥協点を見つけ出さなければならないけれど、現時点ではライバルに対してかなりの遅れをとっているのは明らかだ。今夜、データから何ができるかを徹底的に洗い出すよ」

スプリント予選、そして決勝に向けて、ホームの熱狂的なオレンジ・アーミー(フェルスタッペン応援団)の前で沈むわけにはいかないレッドブル。マクラーレンやメルセデスが猛暑のなかで快調なペースを刻むなか、メキース代表率いるエンジニア陣が、土曜日のセッションまでにこの「グリップ不足」と「PUマッピングのバグ」を完全修正できるかどうかに、週末の命運が懸かっています。

【関連記事】

類似投稿