メルセデス、特殊なトリックで競合チームを惑わせる

メルセデスが2025年F1マシン『W16』に特殊なコンポーネントを使用し、ライバルチームに混乱を招いているという疑惑が浮上している。このクラシックなトリックはバーレーンでのプレシーズンテスト中に発見されたという。
F1は常に技術革新と戦略的トリックの戦場であり、メルセデスは長年にわたり他チームを出し抜くために知恵を絞ってきた。
F1テクノロジー専門家のサム・コリンズは、実際の機能と異なる外観を持つマシン部品に注目した。
「ジョージ・ラッセルのカーナンバーが見える隆起に注目してほしい」とコリンズは述べている。「このカーナンバーのすぐ前に黒く塗られた小さなセクションがある。これは偽のドライバー冷却ダクトだ。実際のダクトではなく、単に描かれているだけだ。メルセデスは過去のシーズンでもこの隆起をノーズ部に設置し、『これは単に冷却用で、下には何もない。ここに複雑なものはない』と言ってきた」
「多くのレース間で、冷却パイプはこの導管の上に配置されていたが、この小さなダクトがある場所ではなかった。メルセデスが何か賢いことをしているという憶測が多くある。気づいた方もいるだろうが、ここはフロントサスペンションが上昇する場所だ。一部の専門家は、フロントサスペンションがこのノーズ部の隆起の下に隠されているという事実と関連していると考えている」
メルセデスはテスト期間中、真の性能ポテンシャルを決して明かさないことで知られている。
現在、ルイス・ハミルトン離脱後の新時代において、このダクトの先端は、W16を詳細に調査しようとするライバルチームを混乱させる戦術のひとつと見られている。
メルセデスは現行レギュレーションサイクルの最後となる今年のマシンが、過去3年のものよりも大幅に性能向上していることを期待している。
ハミルトンとラッセルは昨年グランプリで優勝を果たしたが、メルセデスは全体的にマクラーレン、フェラーリ、レッドブルより遅いペースに苦しんだ。
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