【オランダGP】角田、予選でハミルトンの妨害により3グリッド降格
角田裕毅は土曜日のザントフォールトでの予選セッション中にルイス・ハミルトンをブロックしたとして、スチュワードからペナルティを科され、オランダGPのグリッドから3つ順位を下げることになった。
ハミルトンはQ2終盤で角田に追いつかれたかに見えたが、タイヤのオーバーヒートも重なりポールポジション争いに進出することはできなかった。
両ドライバーと話し合い、ビデオ映像やデータを検討した結果、スチュワードは角田がこの状況を回避するためにもっとできることがあったと判断し、前述のペナルティを科した。
これにより、角田は14番手から17番手下がり、7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは13番手のままとなる。
スチュワードの報告書には「角田はターン13の出口でレーシングラインにいてファストラップの準備をしており、スピードが十分に上がっていなかったため、ハミルトンの妨害となった。」と書かれている。
「角田は他車に抜かれたため、ギャップを取り戻すためにスピードを緩めずにいたと説明した。スチュワードの意見では、角田はラインから外れることができこの妨害は不必要であった。」
予選直後、メルセデスのトト・ヴォルフ代表は角田の行為を「かなり酷い」と評しペナルティを課すよう求めた。
「ルイスは週末を通して本当に良いペースを保っていたと思う。トラフィックのせいで、Q3に進出できるチャンスを逃しているのを見るのは本当に辛い。彼にはそれが当然だった。」と彼は語った。
「角田はいい選手だが、ルイスのラップを妨害し、ドライラインから動かなかった。彼はインサイドでダイブし、コストはかからなかったように見えたが、ドライラインからウェットラインに行き、またドライラインに戻るのにコストがかかった。コンマ1秒でもあれば、彼はQ3に進出できていたと思う。」
ハミルトンとランス・ストロールが関与した別の妨害行為とされる事件では、スチュワードからそれ以上の措置は取られなかったが、ターン2でオスカー・ピアストリとカルロス・サインツが接近した際には、カルロスは懲戒処分となり、フェラーリは5000ユーロの罰金を科された。