エルカーン会長、ハミルトンとルクレールに「語るより結果を出せ」
サンパウログランプリはフェラーリにとって完全な空振りに終わった。両マシンがリタイアという結果を受け、フェラーリ会長のジョン・エルカーン氏がルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールについて異例の冷ややかなコメントを発した。
フェラーリチームはブラジルから手ぶらで帰国せざるを得なくなった。シャルル・ルクレールは3番グリッドからスタートしたものの、連鎖反応による衝突で無実の犠牲となりレースから脱落した。一方、ルイス・ハミルトンはフランコ・コラピントとのバトルで判断を誤るという初歩的なミスで面目を失い、マシンの損傷が激しくポイント獲得の見込みがなくなったため、レースを放棄した。

これによりフェラーリはザントフォールト以来初めてのノーポイントを喫し、コンストラクターズ選手権で4位に後退、マックス・フェルスタッペン一人で奮闘するレッドブル・レーシングの後塵を拝することになった。
自動車グループのステランティスおよびフェラーリの会長を務めるジョン・エルカーン氏は、月曜日にイタリアで開催されたイベントでこの失敗したレースについて質問され、ニューヨーク生まれのトップマネージャーは異例の発言をした。エルカンは次のように述べた。「ブラジルは大きな失望でした。F1への我々のコミットメントについて言えば、メカニックたちはピットストップで示す全ての作業において、タイトル獲得に値する働きをしています。エンジニアの仕事を見れば、レーシングカーが改善されていることに疑いの余地はありません」そして、ここが重要な点だが、エルカンは2人のドライバー、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールについてこう付け加えた。「それ以外の全ては必要とされるレベルに達していません。我々には、ドライビングにもっと集中し、お喋りを減らすべきドライバーがいます。なぜなら、我々の前には重要なレースがいくつか控えており、シーズン2位を達成することは不可能ではないからです」
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