F1カレンダー グランプリ開催地への需要がかつてない高まり
F1カレンダーは、サーキットから支払われる開催権料(プロモーション料)のおかげで、リバティ・メディアにとって最も信頼性が高く、収益性の高い収入源となっている。これらの料金は、地元の主催者がグランプリを開催する特権のためにF1に支払わなければならない金額を表しており、F1のビジネスモデルの根幹をなしている。
レース開催に対する世界的な需要はかつてないほど高まっている。この熾烈な競争により、F1は特に新しい市場において信じられないほど有利な契約を交渉することができた。

サウジアラビア、カタール、アゼルバイジャンなどの国々は、年間費用が5000万ドルを超えることもある非常に長期の契約(多くの場合10年以上)を締結している。これらの国々はソフトパワーと経済多角化(ビジョン2030)のツールとしてF1を利用しており、チケット販売による当面の収益性にはほとんど関心を示していない。
一方、スパ・フランコルシャンやモンツァといった伝統的なヨーロッパのサーキットは、この金額には太刀打ちできない。彼らは多くの場合、歴史や地元の熱意を前面に押し出すことで、隔年開催にしたり、料金の引き下げを交渉したりする必要がある。F1にとっての課題は、新しい主催者からの資金とヨーロッパの伝統との間でバランスを維持することである。
ラスベガスやマイアミでの新しいアメリカでのグランプリは、高額な主催料と、チケット、ホスピタリティ、地元企業との提携から得られる巨額の収益を組み合わせたハイブリッド型となっている。
グランプリ開催を巡る競争は、カレンダー上のすべての枠に12の都市が応募することを意味する。これにより、チームへのボーナス再分配に不可欠な、継続的かつ成長する収益源が確保される。したがって、カレンダー上の位置はスポーツ上の問題であるだけでなく、商業的にも極めて重要な問題となっている。
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