ラッセル「マックスが簡単に行くとは思えない」 アブダビ決勝で“台風の目”になる可能性も
アブダビGP予選を4番手で終えたメルセデスのジョージ・ラッセルは、タイトル争いの行方に影響を及ぼす可能性について問われ、「通常の状況なら前に絡むことはない」と前置きしつつも、「でも、マックスが簡単に逃げて、ノリスが楽に表彰台を取るような展開には驚くだろう」と語った。
ラッセルは予選前、チームに対し「マックスのすぐ後ろでコースインさせてくれれば、いいスリップストリームが得られるかもしれない」と提案。狙いは悪くなかったが、 フェルスタッペンがこの日非常に速かったため、思うようにはいかなかった。
決勝は、ポールのフェルスタッペン、2番手ノリス、3番手ピアストリというタイトル候補3名の直後、4番グリッドから挑むことになる。
Q2ではトップタイムを記録したが、「他のドライバーは中古ソフトだっただけ。新品タイヤを履けば2~3テンポは速くなると分かっていた」と冷静に振り返った。
「普通なら絡めない。でも展開次第では…」
ラッセルは決勝を次のように見通した。
「普通の条件なら、僕が争いに加わることはできない。マックスとマクラーレン勢はあまりに速い」
一方で、タイトル争いに波乱が起きる可能性についても言及。
「でも、マックスがスッと逃げて、ノリスがそのまま簡単に表彰台を確保するとは思わない。ほかの可能性も十分ある」
さらにこう続けた。
「結局のところ、これは予選前から分かっていたことだけどマックスは僕やシャルル(ルクレール)のような存在が前に絡むことを必要としている」
「特別扱いはしない。普段どおりレースするだけ」
ラッセルは、タイトル争いに影響を与えないよう特別に遠慮するかと問われると、それを否定した。
「僕にとってはいつものレースと同じだ。ベストな結果を目指して走るだけ。ただ、僕のことを知っている人ならわかるはずだが、無理なリスクを取ったり、馬鹿げた動きをしたりする考えはない」
そして最後に、落ち着いた姿勢を強調した。
「アブダビは全24戦のうちのひとつに過ぎない。その姿勢が正しいと思っている」
決勝では、ラッセルがタイトル決戦の“第三の存在”としてレースを揺さぶる可能性も十分残されている。
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