ピアストリ、3番手発進でも自信「レースのためのアイデアはある」 未勝利ポジションから逆転狙う
アブダビGP決勝を3番グリッドから迎えるマクラーレンのオスカー・ピアストリは、一見、不利な状況に見えるも動じず、「いくつかのアイデアがある」と強気の姿勢を示した。
ヤス・マリーナでは過去16回の開催で、11回がポールポジションのドライバー、4回が2番手スタートのドライバー、1回が4番手(2012年のキミ・ライコネン)から優勝している。しかし3番グリッドから勝った例は一度もない。この数字だけを見れば、ピアストリは厳しい位置からのスタートとなる。
さらに、目の前にはタイトルを争う2人のライバル である ポールシッターのマックス・フェルスタッペンと、ランキング首位のチームメイト、ランド・ノリス — が並んでいる。
それでもピアストリは落ち着いていた。
「細かい部分が大きな差になる」

予選を振り返り、ピアストリは次のように評価した。
「全体的には満足している。Q1で今週末初めて本当に良かったと思えるラップが走れた」
「Q3のラップも悪くはなかったけれど、特別に抜けていたわけではない。ここでは細かいところが大きな差になる。今日はまあまあだったと思う」
金曜ロングランについては「平均的だった」とし、FP1を義務枠で欠場した影響を認めた。
「何が起きても不思議じゃない」
決勝に向けて聞かれると、ピアストリは笑顔で答えた。
「もうすでに、何が起きてもおかしくないとわかっている。1コーナーでどうなるかは読めないけど、レースのためにいくつかアイデアを持っているよ」
近年のラスベガス、カタールで見られた混乱を引き合いに出し、このF1では展開次第で全てが変わることを強調した。
チームオーダーについては「まだわからない」
タイトルの可能性を残す中で、チームオーダーの話題にも触れられた。
「自分がどうすべきか、まだ具体的には知らされていない」と前置きしつつ、
「ただ、タイトルを狙うには僕自身が勝たなければならない。それは理解している」と語った。
歴史的不利の3番手から、そして優勝が絶対条件という難しい状況にあっても、ピアストリは冷静かつ前向き。混戦必至の決勝で、どんな“アイデア”を見せてくれるのか注目だ。
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