メキース体制のレッドブル、静かな再出発「政治よりレースを重視」
クリスチャン・ホーナー氏の退任を受け、ローラン・メキース氏がチーム代表に就任して以降、レッドブルには落ち着きが戻りつつある。メキース氏は、今後も“政治よりレース”を軸に据えたチーム運営を貫く考えを示している。
レッドブルは7月、長年チームを率いてきたホーナー氏を解任し、後任として当時レーシングブルズを指揮していたメキース氏を昇格させた。フェラーリやFIAでの豊富な経験を持つ彼は、就任直後からチーム内に集中力と安定感をもたらした。ファンの間でも、派手な振る舞いよりエンジニアリングとレースそのものを重視する人物として、メキース氏の評価は高い。
その結果、レッドブルはシーズン後半にかけて力強い巻き返しを見せ、マックス・フェルスタッペンはランド・ノリスとのタイトル争いで、わずか2ポイント差にまで迫った。

メキース氏は、こうした現在の方針を今後も継続していく意向だ。
「レッドブルが以前より攻撃的だったかどうかはわからない。ただ、2025年はフェアでクリーンな戦いができたと思っているし、私はその精神でレースを続けたい」
さらに、競争とリスペクトの両立について、次のように述べた。
「私たちは常に限界まで、時には限界を超えてプッシュする。しかしフェアプレーに関して言えば、最高のパフォーマンスと相手への敬意は両立できると信じている。ライバルへのリスペクトはとても重要だ」
また、チーム文化についても言及した。
「この世界は非常に競争が激しいが、競争力を保つためには仕事を楽しむことも必要だと思う。ハードに働き、ハードに祝う。それがレッドブルのメンタリティだ」

そして最後に、こう締めくくっている。
「私たちは常に、レースそのものを中心に据え、周囲の雑音に惑わされないようにしてきた。やるべきことはシンプルだ。自分たちのマシンを速くすること。それこそが私たちの情熱であり、他の誰よりも懸命に取り組んでいきたいのだ」
メキース体制のレッドブルは、静かながらも明確な方向性を持って、新たな時代へと歩みを進めている。
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