アストンマーティン・ホンダ「レース距離走行に自信」─バッテリー振動問題に前進、中国GPでさらなる改善へ
ホンダ(HRC)トラックサイド・ゼネラルマネージャーの折原氏とアストンマーティンF1チームのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラック氏がレース後にメディア取材に応じ、パワーユニットの課題や改善状況について説明した。
チーム側はまず週末の総括として、「パフォーマンスの観点では3日間の中でベストな日ではなかった」としながらも、「走行距離と信頼性という点では良い一日だった」と評価。多くの周回を重ねたことで、「これまでで最も多くを学んだ日だった」と振り返った。
今回のイベントで最も重要だったポイントとしてバッテリーの信頼性改善の確認を挙げた。バーレーンテスト後、両者は解決策を見つけるため集中的に作業を行い、「スタッフはほぼ24時間に近い形で働き続けた」という。その対策を持ち込み、初日の走行で効果を確認。バーレーンと比較して明確な改善が見られたと説明した。

その後、対策を2日目と3日目の走行にも反映。結果として多くの周回を走ることができ、「振動という観点では、レース距離を走り切ることに自信を持てる状態になった」と語った。これはアストンマーティンとホンダの双方にとって大きな前進だという。
一方で、レース中に長時間のピットストップが発生した場面については、「ガレージの問題というよりコミュニケーションの問題だった」と説明。複数の無線チャンネルが同時に使われる中で情報が混線し、対応がうまくいかなかったという。
またレース終盤に2台が走行を終えた理由については、「スペアパーツが豊富ではない」ことが背景にあるとし、チームとしてコンポーネントを温存する判断を下したと明かした。ただしパワーユニット自体に大きな問題はなく、「完走できていた可能性は高いと思う」と説明している。

現在の焦点はバッテリー振動のさらなる改善だ。ホンダは「バッテリー振動の対策に集中している」とし、今後も測定を続ける方針を示した。
次戦の中国GPでは、走行距離をさらに増やしながらデータ収集とパフォーマンス改善、エネルギーマネジメントの最適化を進める予定だという。ホンダは「来週はより通常に近い週末になるはず」と述べ、改善の継続に自信を示した。
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