FIAがホンダを支援、ADUO規則改定で追加開発費1,100万ドルと230時間の追加テストを承認
アストンマーティンとホンダが苦戦からの巻き返しを図る中、FIAがADUO(追加開発・アップグレード機会)規則を改定した。パフォーマンス不足の大きいパワーユニット(PU)メーカーに追加開発の機会を与える制度のもと、ホンダには最大1,100万ドルの追加支出と230時間の追加テスト時間が認められることになった。
2026年シーズンは、アストンマーティンにとって悪夢のようなスタートとなった。予期せぬ振動問題によってドライバーとマシンに大きな負荷がかかり、さらにパーツ不足の影響でプレシーズンテストの走行距離も当初計画を大きく下回った。開幕から最初の2戦では両マシンが完走できず、第3戦日本GPでようやくフェルナンド・アロンソが18位完走を果たした。マイアミGPでは初めて2台揃ってチェッカーフラッグを受け、アロンソが15位、ランス・ストロールが17位でレースを終えている。

ホンダは4月のインターバル期間に振動問題の改善へ取り組み、一定の進展を見せた。しかし、アロンソはマイアミで「夏までアップグレードはない。まだしばらく時間がかかる」と語っており、本格的な競争力回復にはなお時間を要する見通しだ。
そうした中、FIAはADUO制度の内容を見直した。これは、性能面で大きく後れを取るPUメーカーに対し、追加の開発予算やテスト時間を認めることで戦力均衡を図る仕組みである。内燃機関の性能不足が大きいほど、追加で認められる投資額や作業時間も増加する。
ホンダのパフォーマンスギャップが想定以上だったことを受け、FIAは適用スケールを従来の8%から10%へ拡大。これにより、ホンダには最大1,100万ドルの追加支出と230時間の追加テスト時間が認められた。さらに、2026年限定の特例措置として、追加で800万ドルの開発枠も付与される。
評価スケジュールについても調整が加えられた。当初は第6戦、第12戦、第18戦終了後に性能評価を実施する予定だったが、バーレーンGPとサウジアラビアGPの開催中止によってスケジュールが機能しなくなっていたためだ。新たな評価タイミングは、第1回をカナダGP後、第2回をハンガリーGP後、第3回をメキシコGP後に設定。今後さらにカレンダー変更が発生した場合には、FIAが評価時期を再調整できる権限を持つとしている。
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