【マイアミGP】アロンソ15位、ギアボックス問題が新たな壁「巻き返しは夏以降」
ホンダのパワーユニットを搭載するアストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、マイアミGPを15位でフィニッシュした。アップグレードなしの苦境が続く中、唯一の望みだった雨も訪れなかった。2度の世界王者は冷静に現状を見つめつつ、夏以降の巻き返しに向けた確かな信念を口にした。
「雨が来るのを待っていた」―それでも流れは変わらず
レース中、アロンソが唯一期待していたのは雨だった。しかし、その望みが叶うことはなかった。
「雨が来るのを待っていた。ピットストップを1回省けるかもしれない。でも、さほど変わらない。たとえ雨でライバルたちが余分なピットストップをしても、彼らはまだ前にいる」
今季初の2台完走―ポジティブ材料は信頼性
厳しい結果の中でも、ひとつだけ前向きな要素があった。信頼性の改善だ。
「今シーズンで初めて、2台ともレースを完走できた。それだけは前向きに受け止める必要がある」
一方で、新たな課題も浮かび上がる。振動問題の改善は進んでいるが、今度はギアボックスの不調が顕在化した。
「エンジンよりギアボックスの方が問題だった。ダウンシフトもアップシフトもとても不規則で、コントロールが難しかった。カナダに向けて最優先で改善すべきポイントだ」

「1.5秒から2秒の改善がなければ意味がない」
パフォーマンス面についても、アロンソは現実を直視する。
「0.1秒や0.2秒を毎レース積み重ねても順位は変わらない。前のクルマとは1秒の差がある。1.5秒から2秒の改善がなければ、開発ボタンを押す意味はない。コストが増えるだけだ」
だからこそ、夏以降に予定されている大型アップグレードを待つ方針にも納得している。
「チームは状況を丁寧に説明してくれている。その判断を理解しているし、受け入れている」
カナダ・オーストリアへ―問われるフラストレーション管理
次戦カナダGP、そしてオーストリアGPに向けても、現実的な姿勢は変わらない。
「同じメッセージを繰り返すことになるのはわかっている。夏まではアップグレードがない、と毎週言い続けることになる。チーム全体のフラストレーションをどう管理するかが重要だ。ただ、全員がシーズン後半に向けて前向きに取り組んでいる」
そして、最後はアロンソらしいユーモアで締めくくった。
「もし1レースで5位になれたら、引退するかもしれない」
苦しい状況の中でも余裕を失わないアロンソ。夏以降の大型アップグレードとともに、アストンマーティンが本来の競争力を取り戻せるか注目される。
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