【カナダGP 決勝】ラッセル、首位走行中のリタイアに失意「誰かが僕に選手権を戦わせたくないようだ」
これほど苦い結末があるだろうか。ジョージ・ラッセルはカナダGP決勝の30周目、首位を走行中にパワーユニットトラブルで突如ストップ。メルボルン以来となる今季2勝目への道は、最も理想的な展開の中で断たれた。
レース後、ラッセルは失意を隠せなかった。
「信じられない。まるで誰かが僕にこの選手権を戦わせたくないような感覚だ。直近5戦のうち3戦で、何かしら自分に不利なことが起きている。今は本当に言葉が出てこない」
アントネッリとの攻防を「楽しんでいた」

リタイアまでの間、ラッセルはチームメイトのキミ・アントネッリと激しいバトルを展開。トト・ヴォルフ代表が「ギリギリ許容範囲」と表現した接触寸前の攻防だったが、ラッセル本人はその戦いを前向きに受け止めていた。
「このバトルは楽しかった。自分の対処の仕方や走りには満足している。個人的なパフォーマンスという意味では、この週末に満足している」
マイアミ後の懐疑論にも反論
また、マイアミGP後に向けられた自身への疑問の声についても、今回の週末で実力を証明できたと語った。
「マイアミ以降、多くの疑問の声があったかもしれないが、自分の実力はわかっている。スプリント予選でポール、スプリント優勝、グランプリ予選でもポールを獲得し、決勝ではトップを走りながら激しいバトルをしていた。あの戦いをあと30周続けたかったし、どういう結末になるか見てみたかった」
ヘッドレスト投げ捨てで執行猶予付き罰金
リタイア直後、強いフラストレーションをあらわにしたラッセルは、マシンのヘッドレストをコース脇へ投げ捨てた。これについて、FIAは「危険な行為」と判断し審議対象に。結果として5,000ユーロの罰金が科されたが、1年間の執行猶予付きとなり、同様の行為を繰り返さない限り支払いは免除される。
ラッセルは審査員に対して謝罪し、公式にも反省の意を示したことが情状酌量として考慮された。
このリタイアにより、選手権首位のアントネッリとの差は43ポイントに拡大。それでも、ラッセルの言葉からはタイトル争いを諦めていない強い意志が感じられた。
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