【モナコGP 決勝】ハミルトン、混乱のレースを生き残り2戦連続の2位! チームの現状に苦言も「まだダウンフォースが足りない」
前戦カナダGPに続き、モナコGPでも2位表彰台を獲得したフェラーリのルイス・ハミルトン。これでモナコでの表彰台獲得数は8回となり、アイルトン・セナの記録に並ぶとともに、自身の持つF1史上最多表彰台記録を205回に更新した。
ライバルたちがマシントラブルやペナルティ、そして崩壊した路面に足元をすくわれる中、ハミルトン自身もピットレーン速度超過による5秒ペナルティを受けながら2位を守り切った。しかしチェッカー後のパルクフェルメで7度の世界王者が語ったのは、古巣メルセデスへの祝福と、フェラーリがなお抱える課題だった。
勝者を称えたハミルトン
レース後のインタビューでハミルトンが最初に口にしたのは、自身に代わってメルセデスのエースとして活躍するキミ・アントネッリ、そして古巣チームへの祝福だった。
「まずはキミ、そして僕の古巣の家族であるメルセデスに心からおめでとうと言いたい。彼らはまたやってのけたんだ! 本当に素晴らしいマシンを作り上げたし、キミの仕事ぶりも見事だった。毎週末、確実に結果を出し続けている彼らの姿を見るのは純粋にうれしいし、自分のことのように喜んでいるよ」
金曜日のフリー走行では、ハミルトンとシャルル・ルクレールがワン・ツー体制を築き、フェラーリ優位にも見えたモンテカルロ。しかし土曜日以降、メルセデスが一気に巻き返した。
ハミルトンはその差を率直に認めている。
「僕たちもここ数か月で確実にステップアップしてきた。しかし、今のメルセデスにはまだ到底及ばない。彼らのレベルに追いつくためには、これからさらに大きな努力が必要になるだろうね」
タイヤ温度との戦い
他車の脱落にも助けられた面はあったが、ハミルトンにとっても78周は簡単なレースではなかった。
「もう一度2位でフィニッシュできたことは最高の気分だよ。特に今日のモナコのような、極めてトリッキーで、最もタフなコンディションの中ではね。グランドスタンドを埋め尽くしてくれたファンの前でこの結果を残せて本当に良かった」
また、フェラーリの課題については明確な言葉を選んだ。
「クルマ自体のフィーリングは悪くない。だが結局のところ、僕たちにはもっと純粋なダウンフォースが必要だ。今日の変則的な展開の中では、最初のスティントで早々にタイヤの寿命が尽きかけてしまった。その後のロングスティントでも、今のピレリタイヤは長く持たせるようには作られていないから、維持するのは本当に大変だったよ」
さらに、ランス・ストロールやルクレールのクラッシュを誘発した“低温度化”の恐怖についても生々しく振り返った。
「セーフティカーが導入されてスロー走行になると、タイヤの温度が一気に落ちてしまうんだ。他のドライバーたちがコース上にマシンを留めることすら苦労していたのが見えただろう? 毎周のように全く異なるトラブルや課題が降ってくる。文字通り大きなチャレンジだったよ」
イタリアのファクトリーへ感謝
チームメイトのルクレールがブレーキトラブルや戦略面への不満を口にする中、ハミルトンはチームへの感謝を忘れなかった。
「今日という日に心から感謝している。ファクトリーでハードワークを続けてくれている全員に、グラッツェ(ありがとう)と言いたい。パドックのメカニックたちも、この結果を得るために本当に懸命に働いてくれた。彼らはこの結果にふさわしいチームだ。僕はただ、次の一歩(フェラーリでの初勝利)を彼らにプレゼントできるよう、これからもすべてを捧げて働き続けるよ」
次戦バルセロナGPは、ハミルトンが課題として挙げた“純粋なダウンフォース性能”がより問われるサーキットとなる。フェラーリがどこまで改善を進め、メルセデスとの差を縮められるか、注目される。
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