ルクレール、2026年型PUの制御不能な難しさを激白。伝統の超高速スパで再び表面化した“エネマネ”問題
マイアミGP以降の規律調整によって一時期は沈静化していたかに見えた、2026年導入の新世代パワーユニットにおけるエネルギーマネジメントと「スーパー・クリッピング」を巡る議論。しかし、シルバーストン、そして今回のスパ・フランコルシャンという超高速の伝統的サーキットが続いたことで、ドライバーやチームからの不満の声が再び一気に噴出することとなった。
アップダウンが激しく長いストレートが続くアルデンヌの森では、バッテリーの充電(デプロイメントの回復)が極めて過酷な課題となった。メルセデスのジョージ・ラッセルがバッテリートラブルで後退した末にルイス・ハミルトンと接触してリタイアを喫したほか、多くのドライバーがストレート上での不可解なパワー不足と、予測不能なエネルギー挙動に頭を悩ませた。
「全力を尽くしても裏で何かが勝手に変わる」-ドライバーの強いフラストレーション
ベルギーGPで完璧な立ち回りを見せ、2位表彰台を獲得したフェラーリのシャルル・ルクレールでさえも、レース後にこの新時代のエンジンの異様な複雑さについて苦言を呈さざるを得なかった。
「ジョージ(ラッセル)に具体的にどんな問題が起きていたのかは分からないけれど、予期せぬエネルギー不足が起きるのはよく理解できるよ。
今のパワーユニットはあまりにも複雑すぎて、『なぜストレートでこれほど急激にスピードを失ってしまうのか』を理解しようと、思わず頭を抱えて真剣に悩み込んでしまう日があるほどなんだ。
実際、僕自身も今週末の金曜日やフリー走行3回目の段階で、まさに同じような状況に陥っていた。予選に向けて細かなセットアップの微調整を行ったことでなんとか立ち直らせることができたけれどね。
とにかく制御するのが極めて難しい。ドライバーにとって一番ストレスが溜まるのは、自分がいくら完璧なドライビングをしてベストを尽くしていても、自分の手ではどうにもできないバックグラウンドのシステムが絶えず変動し続けていることだ。 これは決して気持ちの良いドライブとは言えないね」
いまだにチームやドライバー、そしてパワーユニット・メーカーですら、この新PUの完璧な制御プログラムを解明しきれていない現実が浮き彫りとなった。
次戦ハンガロリンク-テクニカルコースでの「一時休戦」へ
スパの週末を通じてドライバーたちから噴出した数々の悲鳴だが、次戦の舞台となるハンガロリンク(ハンガリーGP)では、一旦この問題から解放されることになりそうだ。
ストレートが短く曲がりくねった低速~中速コーナーが連続するブダペストのコース特性上、ブレーキ時の回生エネルギー(MGU-K)の獲得が容易であり、エネルギーマネジメントに四苦八苦することなくバッテリーの満充電が可能となるためだ。
エネルギー管理の計算に追われるストレスから解放され、純粋なドライビングスキルとシャシーのメカニカルグリップで争われるハンガリーGP。伝統の低速テクニカルコースで、各チームがどのようなパフォーマンスを見せるのか注目が集まる。
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