ホーム » F1 ニュース » 【モナコGP】決勝結果

【モナコGP】決勝結果─アントネッリが歴史的5連勝! リタイア、赤旗、路面崩壊、ペナルティ連発の波乱に満ちたレース

· · · · · ·
kimi antonelli monaco gp 2026 【モナコGP】決勝結果

2026年F1第6戦モナコGPの決勝は、リタイアや赤旗、相次ぐペナルティによって展開が大きく揺れ動く波乱のレースとなった。

ポールポジションからスタートしたメルセデスのキミ・アントネッリが、19歳286日でモナコGP史上最年少優勝を達成。5連勝を飾り、タイトル争いでさらにリードを広げた。2位にはフェラーリのルイス・ハミルトン、3位にはレッドブルのアイザック・ハジャーが入った。

一方で、優勝候補たちはトラブルに見舞われ、終盤には路面の損傷による赤旗中断も発生。新世代マシンの過酷さとモナコ特有の難しさが浮き彫りになる一戦となった。

フェルスタッペンはスタート直後に戦線離脱、ハジャーも苦闘

すべてのドラマは、シグナルが消える前から始まっていた。

予選2番手から逆転優勝を狙っていたマックス・フェルスタッペン。しかし、フォーメーションラップ中にパワーユニットの回転数制御に異常が発生。スタートでクラッチを離した瞬間、マシンは完全にボグダウン(回転数が急激に落ちて失速する現象)し、最後尾へと転落した。

「パワーがない! 一体何が起きているんだ!」

無線で状況を訴えたフェルスタッペンだったが、問題は解決せず無念のリタイア。優勝候補のひとりは、事実上スタートを切ることなく姿を消した。

また、チームメイトのアイザック・ハジャーも、レース中盤からマシントラブルに悩まされた。

「エンジンブレーキが最悪だ! 1速が使えない! 何かが爆発しそうだ!」

無線で悲鳴を上げ続けたハジャーは、マシンに爆弾を抱えながらの走行を強いられた。

ルクレール、終盤のブレーキトラブルで散る

フェルスタッペンが戦列を離れたことで、表彰台争いの中心となったのはアントネッリ、ハミルトン、そしてモナコ出身のシャルル・ルクレールだった。

しかし、レース終盤ルクレールにも不運が訪れる。

ピット戦略によってハミルトンの後方に回ったルクレールは追い上げを続けていたが、68周目にリヤブレーキのトラブルが発生。最終コーナーでマシンのコントロールを失い、ガードレールへ激突した。

「僕の責任じゃない。最悪なブレーキのせいだ!」

そう怒りを爆発させ、呆然とする地元ファンの前でコックピットを降りた。

前代未聞の“路面損傷”による赤旗中断

ルクレールのクラッシュにより、レースはセーフティカー導入から赤旗中断へ移行した。

しかし、赤旗の理由はクラッシュ車両の回収だけではなかった。

2026年シーズンに向けて再舗装された最終コーナーの路面が、現代F1マシンの強烈なダウンフォースに耐えきれず、物理的に剥がれて粉砕(アスファルトがパウダー状に崩壊)してしまったのだ。

レースコントロールは安全確保のため走行中断を決定。現場では清掃作業が行われたものの完全な補修は困難で、レースは残り10周を残してスタンディングスタートによる再開が決定した。

再スタートに向けて各チームは戦略を見直し、緊張感は一気に高まった。

相次ぐ審議とペナルティで順位争いは最後まで流動的に

そして再開されたラスト10周は、上位陣のほぼ全員が何らかのペナルティや審議を抱えて走るという波乱の展開となった。

ジョージ・ラッセルはピットストップ時に5秒ペナルティを正しく消化できていなかったことが判明し、追加処分によって大きく順位を落とす。

また、ピエール・ガスリーにはピットレーン速度違反による5秒ペナルティが科されたほか、ハミルトンにはセーフティカー中の車間距離に関する調査(10車身以上離した疑い)が実施された。

さらに、ハジャーも赤旗中およびセーフティカー中の手順違反について審議対象となり、上位争いはチェッカーフラッグ後も確定しない状況が続いた。

アントネッリが再び歴史を刻む

数々のアクシデントとペナルティが発生したモナコGPだったが、アントネッリは終始冷静なレース運びを披露した。

ポールポジションから主導権を握り続け、赤旗中断やスタンディングリスタートという難しい局面も完璧に乗り切った19歳は、モナコGP史上最年少優勝という新たな記録を樹立。タイトル争いでの優位をさらに強固なものとした。

フェルスタッペンのリタイア、ルクレールのクラッシュ、路面損傷による赤旗、そして多くのペナルティ。モナコらしい混沌とした展開の中で最後に笑ったのは、またしてもアントネッリだった。

2026年F1モナコGP 決勝結果

順位号車ドライバーチームギャップ周回数
112キミ・アントネッリメルセデスLEADER78
244ルイス・ハミルトンフェラーリ+6.271秒78
36アイザック・ハジャーレッドブル+23.394秒78
481オスカー・ピアストリマクラーレン+24.261秒78
530リアム・ローソンレーシングブルズ+26.553秒78
641アービッド・リンドブラッドレーシングブルズ+29.010秒78
710ピエール・ガスリーアルピーヌ+30.369秒78
823アレックス・アルボンウィリアムズ+33.413秒78
931エステバン・オコンハース+37.140秒78
1011セルジオ・ペレスキャデラック+39.153秒78
1114フェルナンド・アロンソアストンマーティン+41.899秒78
125ガブリエル・ボルトレートアウディ+42.748秒78
1363ジョージ・ラッセルメルセデス+43.353秒78
1427ニコ・ヒュルケンベルグアウディ+44.102秒78
1543フランコ・コラピントアルピーヌ+48.964秒78
NC55カルロス・サインツウィリアムズDNF70
NC16シャルル・ルクレールフェラーリDNF64
NC18ランス・ストロールアストンマーティンDNF56
NC1ランド・ノリスマクラーレンDNF43
NC87オリバー・ベアマンハースDNF27
NC77バルテリ・ボッタスキャデラックDNF15
NC3マックス・フェルスタッペンレッドブルDNF0

【関連記事】

類似投稿