【オランダGP】角田、電撃起用の裏側と覚悟「ただ走ることを楽しみたい」
夏休み明けの6月20日から開催されるオランダGP。急遽、レーシングブルズから参戦することとなった角田裕毅が木曜日のメディアセッションに参加し意気込みを語った。
Q. 非常に予期せぬ展開でしたが、今の心境はいかがですか?
A. とにかく冷静でいようとしています。実際かなり落ち着いていますし、明日が楽しみです。悲しむ理由なんてありません。ずっと待ち望んでいた瞬間でした。もちろん、今期の現役ドライバーたちの状況次第ではありましたが。
Q. 復帰を待つ間、焦りやストレスはありましたか?
A. ストレスや苛立ちというより、毎レース画面越しに見ていると「戻って運転したい」という思いが強くなっていました。
Q. いつ復帰を知りましたか?また、今年の新しいF1マシンに対する準備はどの程度できていますか?
A. 身体的にも精神的にもかなり研ぎ澄まされています。やるべきことが他に無かったので、毎日のように長いトレーニングをしていました。また、TPC(旧型車両テスト)を4回行い、今季5レース分相当の距離を走ったのでキレは戻っています。あとはマシンに慣れるだけです。マシンやスタートなどの手順の違いはかなりあると感じています。フリープラクティスが1回しかないのは難解ですが、だからこそ目標や高望みはせず、ずっと味わいたかった走る楽しさを感じたいです。
Q. 今期のマシンの開発や手順、シミュレーターやエネルギー管理にはどの程度関わっていましたか? A. 今年はレッドブルとサーキットにいることが多かったですが、開発への貢献というよりはエンジニアに囲まれて他ドライバーのフィードバックを聞く側にいました。すべての会議に出て、サーキットごとのエネルギー展開の違いなどを理解するためのシミュレーターセッションを行っていました。開発への貢献はシミュレーターでのフィードバック程度だと思います。
Q. 代役が決まる前からシミュレーター作業を行っていたのですか? A. はい、2月頃からシミュレーターに乗っており、チームが試したいセットアップに対してフィードバックを出していました。
Q. レーシング・ブルズ(RB)のマシンについてはどの程度把握していますか? A. レーシング・ブルズのシミュレーターに乗ったのは昨日が初めてなので、マシン理解は間違いなくレッドブルでの経験の方が多いです。ただ、ステアリングのスイッチ類などは去年と大きく変わらないので把握しています。両チームの技術や手順の相違点も似たようなものです。大量の情報があるわけではありませんが、混乱や困惑はなく、スムーズに移行できると思っています。
Q. 連絡を受けた時の具体的な状況を教えてください。
A. ギリシャのビーチでマネージャーや友人と過ごしていました。リラックスして綺麗な海を眺めていたら、突然マネージャーから「イギリスに行かなきゃいけない」と電話が来ました。24時間しか滞在していないのに「なぜ?」と聞いたら、「今週末レースに出るかもしれないから」と言われ、「OK、分かった」と受け入れました。連絡を受けたのは火曜日です。
Q. 両チームのリザーブであるあなたが、他チームではなくレーシング・ブルズで走る理由やロジックは何だったのでしょうか?
A. 分かりません。正直、どちらのマシンでも気にしていません。シートを与えられただけで十分に感謝しています。両チームとも好調ですし、特に今年のレーシング・ブルズは素晴らしいですから。長年いたチームなので、白いジャージを着た瞬間に我が家のように感じ、すぐにリラックスできました。この機会を得られただけで飛び上がるほど嬉しいです。
Q. これは来期のシート獲得に向けたオーディション(試験)だと捉えていますか?
A. パフォーマンスを出すのは常に目指していることですし、全力を尽くします。口頭で自分を売り込むより走りで証明できる良い機会ですが、今はとにかく楽しみたいです。以前は退屈に感じていたシミュレーターでさえ昨日は毎ラップ楽しめたので、今はその時間を楽しむことを最優先にしています。
Q. 多くのメディア対応に追われていますが、切り替えは大変ですか?
A. この環境には4〜5年いましたから問題ありません。奇妙ですが、こうした会話や質問に答えること自体、どこか懐かしく感じていた部分もあります。
Q. この復帰によって、来期に向けた思考や方向性(インディカーなど他カテゴリへの検討など)は変わりますか?
A. 他のカテゴリを調べるのはマネージャーの仕事であり、自分の仕事はただ速く走ることです。マインドセットは常にF1にあり、ここで成功することがメインの目標です。ただ、ガレージで2年も過ごしたくはないので、もし来期のシートが見つからなければ別のシリーズを探す必要があります。それでも、来年コースに出るその瞬間までは、自分の心は常にF1にあります。
Q. 今回の復帰は、F1キャリアを再スタートさせる良いきっかけになると思いますか?
A. F1でシートを得るのがどれほど難しく特別か、深く実感しています。どのような状況であれ心から感謝しています。これがきっかけで来年もここで走れるようになれば非常に幸運ですが、それは自分でコントロールできることではないので、自分にできるのはとにかく楽しみ、結果を出すことだけです。
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