【イタリアGP】アントネッリが19番手から劇的な大逆転勝利! ルクレールは大クラッシュ、角田10位入賞
2026年F1第13戦イタリアGPの決勝レースがモンツァで行われ、パワーユニット交換ペナルティにより19番手からスタートしたキミ・アントネッリが、息を呑む超絶な追い上げを見せて逆転優勝を飾った。終盤にチームメイトのジョージ・ラッセルを仕留めたアントネッリは、圧巻の走りで母国グランプリを制し、世界選手権でのリードを広げた。
荒れるオープニングとルクレールの大クラッシュによる赤旗
レース前から注目を集めたのは、セバスチャン・ベッテルがミハエル・シューマッハの愛車『フェラーリ F2002』で行った感動的なデモ走行だった。熱気に包まれる中、53ラップの決勝が火蓋を切った。
ポールシッターのピエール・ガスリーが好スタートを切ったものの、2周目の第1シケインでラッセルがリードを奪う。その直後、ホームの期待を背負ったフェラーリに悪夢が襲いかかった。
シャルル・ルクレールがクルヴァ・アルボレート(旧パラボリカ)の立ち上がりでコントロールを失い、高速でバリアへ激しくクラッシュ。マシンは大破し、レースは赤旗中断となった。幸いルクレールは自力で脱出したが、1999年のミカ・ハッキネンを彷彿とさせるようにバリアの陰でうずくまり、悔しさを露わにした。
アントネッリの猛追とメルセデス同士の壮絶なバトル
赤旗中断からのスタンディング再スタート後、ハードタイヤからミディアムタイヤへ繋ぐ戦略を選んだアントネッリの怒涛の追い上げが始まった。
アントネッリはランド・ノリス、オスカー・ピアストリ、ルイス・ハミルトンを相次いでオーバーテイク。18周目にはついに19番手からレースリーダーの座へと上り詰めた。
その後、メルセデスのチームメイト同士による熾烈な首位攻防戦が勃発する。ストレートとシケインで何度も順位が入れ替わる激しいドッグファイトに対し、チーム代表のトト・ヴォルフ氏が見守るピットウォールからは「無用なやり取りはやめて差を広げろ」と冷や汗交じりの指示が飛ばされた。
バーチャル・セーフティカー導入のタイミングで新品ミディアムタイヤへ交換したアントネッリに対し、ステイアウトを選択して使用済みのハードタイヤで粘るラッセル。レース終盤、タイヤグリップに勝るアントネッリが襲いかかる。49周目の第1シケインで一度は芝生へはみ出すリスクを冒したアントネッリだったが、50周目のアスカリ・シケイン手前で鮮やかにラッセルを捉え、決着をつけた。
表彰台争いと日本人ドライバーの奮闘
3位には、果敢なオーバーテイクを連発して存在感を示したマックス・フェルスタッペンが入破。4位争いはノリスがピアストリとのチーム内バトルを制した。ハミルトンは難戦となったフェラーリ勢最上位の6位でフィニッシュした。
ポールポジションからスタートしたガスリーはレースペースに苦しみ7位まで後退。8位にルーキーのアーヴィッド・リンドブラッド、9位にコースアウトから巻き返したフランコ・コラピントが入った。
レーシング・ブルズの角田裕毅は、スタート手順に関するペナルティの審議対象となりつつも粘り強い走りを続け、見事に10位入賞を果たして貴重な1ポイントを獲得した。
決勝結果
| 順位 | ドライバー | チーム | タイム/差 | 獲得Pt |
| 1 | アンドレア・キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:51:15.281 | 25 |
| 2 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | +3.857s | 18 |
| 3 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | +14.718s | 15 |
| 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | +19.056s | 12 |
| 5 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | +19.253s | 10 |
| 6 | ルイス・ハミルトン | フェラーリ | +24.655s | 8 |
| 7 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | +27.351s | 6 |
| 8 | アーヴィッド・リンブラッド | レーシングブルズ | +45.136s | 4 |
| 9 | フランコ・コラピント | アルピーヌ | +47.353s | 2 |
| 10 | 角田裕毅 | レーシングブルズ | +58.187s | 1 |
| 11 | ガブリエル・ボルトレート | アウディ | +65.187s | 0 |
| 12 | ニコ・ヒュルケンベルグ | アウディ | +66.187s | 0 |
| 13 | カルロス・サインツ | ウィリアムズ | +74.117s | 0 |
| 14 | リアム・ローソン | レッドブル | +75.609s | 0 |
| 15 | オリバー・ベアマン | ハース | +78.958s | 0 |
| 16 | エステバン・オコン | ハース | +1 lap | 0 |
| 17 | アレックス・アルボン | ウィリアムズ | +1 lap | 0 |
| 18 | セルジオ・ペレス | キャデラック | +1 lap | 0 |
| 19 | バルテリ・ボッタス | キャデラック | +2 laps | 0 |
| NC | ランス・ストロール | アストンマーティン | DNF | 0 |
| NC | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | DNF | 0 |
| NC | シャルル・ルクレール | フェラーリ | DNF | 0 |
【関連記事】
