【2024プレシーズンテスト1日目】予想通りと予想外のチームたち

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水曜日にバーレーンの砂漠で3日間のプレシーズンテストが実施され、F1チームは2024年型マシンを実際に走らせる最初のチャンスを得た。

各チームはさまざまな燃料負荷、タイヤコンパウンドで異なるテストプログラムを実施するため、そのままの順位から何かを読み取ることは難しい。しかし、新たなヒエラルキーのヒントを読み取ることは可能だ。では、誰が良さそうなのか?そして誰に課題が残っているのだろうか?

レッドブル、他チームにとって不吉なペースで防衛戦を開始

今季のレッドブルは伝統を破り、マシン発表会でカラーリングだけでなく新スペックのマシンを公開した。公開された新たなマシンのRB20は多くの革新的な設計を取り入れており、ライバルチームに注目された。

その興味は一日目、マックスフェルスタッペンが初めてラップを刻み、午前中のセッションを終えてトップに立ち、午後のセッションでは誰よりも1.140秒速い1分31秒344を記録したことにより恐怖へと変わっただろう。

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143周という驚異的な周回数を記録、これはグランプリ2回分以上の走行距離に相当し、一日を通して非常に快適に見えた。レッドブルのテスト・チェックリストをクリアしたフェルスタッペンのマシンは、高速走行でもレールの上を走っているようだった。

フェルスタッペンは 「かなり速く物事の流れに戻り、全体的にクルマはうまく反応していた。」と語った。

レッドブルの実力がどの程度なのかを知るにはまだ早すぎるが、初日をこれ以上ないほど良い形で終え、自信をもって最終日に向けて進んでいる。

アストンマーティン、RB、フェラーリに注目

アストンマーティンは8回の表彰台を獲得した2023年型マシンに続く良いマシンを送り出したと、チーム内では大きな期待が寄せられており、午前中のフェルナンド・アロンソの素晴らしい走りと、午後のランス・ストロールの心強いパフォーマンスは、チームが何かをつかんでいることを示している。

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この数値は、風洞やCFD(数値流体力学シミュレーション)の結果と相関していると考えられている。チームはまだ限界までマシンをプッシュしていないと言うのが正しいのだが、非常にスムーズな初日でAMR24が期待通りの走りを見せたのだから、彼らが満足するのも無理はない。

同様のことが新パッケージを冷静に好評価しているフェラーリにも言え、カルロス・サインツとシャルル・ルクレールが2セッションで133周を記録した。

しかし、この日のサプライズはおそらくRBだろう。シーズンオフ中にローラン・メキースをチーム代表に迎え、新たなシニア・マネジメント体制を導入するなど、多くの改革を行ったRBは、多少の成長痛のようなものを予期してこの年を迎えた。

しかし、角田裕毅とダニエル・リカルドはVCARB 01のステアリングを握った直後からとても快適そうだった。チームは好調で安定したラップタイムを控えめにするように動いたが、この冬に大きな変化を遂げたことを考えれば、これは彼らが望んだのと同じくらい良い初日だった。

プレシーズンテスト初日を終えた角田は次のように語った。

「新車の印象としては特にそこまで大きく去年と変わらずかな。なんだかSNSでは、みんな僕がいいと言ったのを切り取って大きく前進したと言っているようだけど、まだ正直全然だよ。そもそもそんなこと言ってないからね。」

「だから今のところ去年と違いはそんなにないかな。大きく期待しないで…という感じかもしれない。でももちろん絶対悪くはなってないよ。」

「ダニエルのタイムから見て、もちろん他のチームから離れたタイムを出しているよりはいいことだと思う。まぁただ、他のチームがどんなプログラムをしているのかわからないから何とも言えないね。僕らが思っていたよりはいいスタートが出来たんじゃないかな。」

「午前中のプログラムはセットアップだった。とにかく走れるような車にすることだったんだ。あとは消化しておきたいプログラムをしてから、自分の好きなように自由にセットアップしてリカルドに繋げるという感じだよ。自分のやりたかったことはある程度できたし、とにかくラップよりはクオリティを目指してやったんだ。」

「残りの2日間では、セットアップを色々と変えてみたり、一つ一つのテスト項目をクリアしていって順調に、さらに車への理解を深めたい。」

「僕自身としてはステアリングだったり、まだ最大限活かしきれていない部分があると思うし、あとはロングランでどこまでクオリティを高く、速く走れるかというところかな。」

2023年の角田裕毅

12カ月前とは異なるチームのマクラーレン

昨年の今頃、マクラーレンは開発の方向性を遅い時期に変更した結果、妥協の産物となってしまったマシンに苦悩していた。そのためマクラーレンは先頭ペースから大きく離され、シーズン序盤はQ1進出をかけた戦いに直面していた。

そして今、チームは全くと言っていいほど異なるポジションにいる。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは130周を記録し、非常に満足のいく1日となったようだ。

水曜日にバーレーン・インターナショナル・サーキットを周回したマクラーレンは、ノリスとピアストリが素早くスピードに乗ったことが印象的だった。

マクラーレンは、アストンマーティン、フェラーリ、RBと並んで、力強いシーズン開始に勢いづくチーム群の中にいる。

ウィリアムズ、悔しい開幕

ウィリアムズは2024年仕様のマシンで新たな方向性を打ち出し、ストレートに特化したスライドしやすいモンスターではなく、ほとんどのコースに強いオールラウンダーマシンを目指している。そして初期の結果からは彼らがその目標に向かって良いスタートを切っていることが伺える。

ローガン・サージェントは、昨年までのマシンとは「いい意味でまったく違う」と語っている。しかし、シーズン前テストの前日に最初のシェイクダウンを完了させるほど開発を推し進めたチームは、何時間ものコースタイムをロスする小さなトラブルに遭遇した。

アレックス・アルボンは燃料システムの問題で午前中の走行が制限され、わずか40周にとどまった。サージェントは縁石にヒットしてスピンを喫し、タイヤ1セットを無駄にしてしまった。

来週末に同会場で行われる開幕戦に向け、この2、3日で挽回を図り、テストプログラムを完了させなければならない。

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