2024年日本GP前の注目トピック
シーズン開幕から3レースが経過し、トップ2チームのポイント差はわずか4ポイント、トップ4ドライバーのポイント差が11ポイントになるとは誰が想像しただろうか。
前戦オーストラリアGPでは多くのドラマが生まれ、鈴鹿に向けて多くの話題が提供された。
レッドブルを脅かすフェラーリ
オーストラリアGPを前にした『2024年オーストラリアGP前の注目トピック』では、「レッドブルに迫るフェラーリ」というコーナーがある。
昨シーズンの今頃と比べて一歩前進したフェラーリが、レッドブルに特定のサーキットでプレッシャーをかけられる立場にあることを紹介していた。
サーキットとコンディションが合えば、レースペースはマックス・フェルスタッペンのリタイアがなくてもフェラーリが勝っていた可能性は十分にあった。
他のサーキットでのアドバンテージや全体的な調子を考えれば、レッドブルが優勝候補であることに変わりはない。
上記で指摘したように、フェラーリとレッドブルのドライバーのいずれかがチャンピオンシップのトップに立つ可能性があり、コンストラクターズランキングでもフェラーリがあと一歩のところまで迫っている状態で鈴鹿に向かうことになる。
レッドブルが特に強さを発揮しそうなサーキットで、今週末のレッドブルの反応に期待したいところだが、フェラーリとしては、再び最も近いチャレンジャーとなるためのオールラウンドなペースを持っていることを示したいところだろう。
しかし、それを乱すとすればマクラーレンだろう。
昨年は鈴鹿で非常に競争力があった。
今年も昨年よりいい状態でスタートしている。ランド・ノリスはメルボルンで2位でフィニッシュするべきだったと考えているようだ。
レッドブルがすべてをうまくまとめない限り、複数の脅威が出現することになる。
フェルナンド・アロンソのペナルティ
日本でグランプリウィークが再開される木曜日のメディアセッションはこの話題で持ちきりになりそうだ。
メルボルンのレース終盤にジョージ・ラッセルが劇的なクラッシュを喫したことをきっかけに、フェルナンド・アロンソがターン6へのアプローチでメルセデスを引き離すために行ったドライビングについて調査が行われた。
スチュワードは最終的に、通常よりもかなり早くブレーキを解除したアロンソに”潜在的に危険な”ドライビングを行ったとしてペナルティを科すことを決定した。
アロンソ自身はスチュワードに対し、コーナーに向かって再び加速しなければならなかったため「少し間違えた」と認めたが、ドライブスルーペナルティ（20秒のレースタイムに換算）が科されると、アロンソは驚きをあらわにした。
グリッドについた20人のドライバーはそれぞれ、この動きが守備範囲内だったのか、それとも少し行き過ぎだったのか、ラッセルはもっと違う対応ができたのか、そうでなかったのかについて、自分なりの意見を持っているようだ。
ウィリアムズのシャシー事情
メルボルンはウィリアムズにとって特に厳しい週末となった。
FP1でのアレックス・アルボンのクラッシュにより、ウィリアムズが今季製作した2台のシャシーのうち1台が破損。
この異例の事態にチーム代表のジェームス・ボウルズは決断を迫られ、アルボンの出場のためにローガン・サージェントを欠場させた。
結果としては、アルボンはポイント圏内の11位でフィニッシュ。
ウィリアムズは次戦日本GPまでにシャシーを修復しようと懸命になっている。
マシンをチームのグローブ本社に戻し、再び鈴鹿に輸送するまでの距離が長かったため、ファクトリーでの作業に使える時間は1週間弱しかなかった。
また、スペアマシンは用意できないようで、2人のドライバーには週末を通してマシンをクリーンに保つプレッシャーがかかる。
金曜日にマシンに戻れば、昨シーズンいいペースを見せながらQ1でクラッシュしたサーキットでの悔しさに応えようとするサージェントの反応にも注目したい。
その際、ウィリアムズはスペアのシャシーを用意しており、それを使う必要があった。
好調の角田裕毅
サージャントが昨年、そして2週間前よりも日本で幸運に恵まれることを望んでいる一方で、角田裕毅はその両方の目標を狙っているドライバーの一人だ。
前回の鈴鹿では母国のファンの前でQ3に進出したが、当時のアルファタウリがトップ10フィニッシュを維持するパフォーマンスを欠いていたため、ポイント圏外に終わってしまった。
角田はオーストラリアGPで見事な8番グリッドを獲得し、アロンソのペナルティが科された後のレースでは7位に入った。
角田が来年のレッドブル昇格の可能性を残すためには、この好調を維持する必要がある。
もしこの調子を維持できれば、今週末は多くの観客を大きく満足させて帰すことができるだろう。
加熱するドライバー市場
角田はレッドブルのラインアップが変更された場合にレッドブルのドライバーになる可能性がある。
クリスチャン・ホーナーはメルボルンで優勝したカルロス・サインツの2025年への可能性を指摘している。
これらのスタッツと、虫垂炎を切除した後のサインツの目覚ましい復帰パフォーマンスは、ドライバー市場が熱を帯び始める中、彼の株を上げることにつながった。
第一候補のドライバーを確保するために即断即決を狙うチームもあれば、ビッグネームが希望のシートを逃すことにならないよう、成り行きを見守るチームもあるだろう。
現在、グリッド上にも下にも多くのプレートが回っている。
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