ホーナー代表「角田はカナダGPでの走りに自信を持つべき」

レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、カナダグランプリ終了後、角田裕毅に対して激励の言葉を送った。厳しい予選セッションとグリッド降格ペナルティの後に見せた角田の回復力と粘り強さを高く評価した。
角田はFP3での赤旗中の追い越しにより10グリッド降格ペナルティを科せられ、本来の位置からずれたポジションでレースをスタートすることとなった。しかし、困難なコンディションの中でも競争力のあるパフォーマンスを披露した。最終的にはポイント獲得には至らなかったものの、ホーナー代表は角田の進歩を強調した。
「彼は実際に良い仕事をしたと思う」とホーナー代表は語った。「ここでの追い越しがいかに困難かがわかる。角田は自信を持つべきだ。もし予選後の通常のグリッドポジションからスタートしていれば、今日はポイントを獲得していただろう」
ホーナー代表はまた、要求の厳しいサーキットでのワンストップレースを管理する戦略的な課題についても言及し、「グレイニングを通過すれば、タイヤは再びクリーンアップした」と述べた。
角田の成長について、ホーナー代表は角田が自身の技術的方向性を見つけることの重要性を指摘した。「マックスのセットアップを採用しようとするのを避けて、彼は自分の道を歩み、自分のスタイルとニーズに合うものに取り組んでいる。彼は進歩を遂げており、アップグレードが彼の自信を高めた」
ホーナー代表は、角田が予選で受けたペナルティを例に挙げ、一貫性のない審判の判定に対する不満を認めた。「角田は昨日、追い越しで明らかに処罰を受けたが、今日はマーシャルがトラック上にいる状況での追い越しのケースがある。審判に一貫性が期待されるところだ」
この挫折にもかかわらず、レッドブルのボスは角田の軌道についてポジティブな見方を維持している。「彼がこの週末から真のポジティブな要素を掴んでくれることを願っている」とホーナー代表は締めくくった。
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