【シガスポーツ独占インタビュー!】レッドブル代表クリスチャン・ホーナーとの対談全容

Christian Horner interview, Shiga Sports Japan

モナコGPで私たちはなんと、レットブルレーシング代表であるクリスチャン・ホーナーに独占インタビューをする機会に恵まれた。彼の華麗なる経歴の背景、日常生活からF1チームの代表としての挑戦の日々、そしてチームの士気を高め成功へ導く代表としての役目などについて話を聞いた。また、角田裕毅について、そして角田の将来的なレッドブルレーシングの昇格に向けてのホーナーの私的なアドバイスなども掘り下げて聞き出すことに成功した。それではさっそく、独占インタビューの内容を紹介する。

Q. チームにおける最年少の代表だった時のことを覚えていますか?

「ええ、たった12ヶ月ほど前のことですからね。(笑)」

Q. そして今では最も成功を収めたチーム代表の一人ですが、自身の次の記録は何になるとお考えですか?

「あまり記録的なことは気にしていません。次のレースがどのようになるかということで頭がいっぱいですから、一つ一つのレースに集中しています。」

Q. 普段は何を運転されているんですか?

「レンジローバーを運転しています。」

Q. 自身の食事の好みについて教えてください。

「私はベジタリアンというより、肉をよく食べます。なので、そうですね、赤身のお肉や鶏肉といったところでしょうか。」

Q. 8月の休暇で行こうと考えている場所はありますか?

「もちろん教えることはできませんが、確実に言えるのは私も家族もイギリスが大好きだということです。イギリスの南海岸はその辺りの時期、とても綺麗なんですよ。」

Christian Horner Shiga Sports interview

Q. 今シーズン、レッドブルはどこで最高のレースカーを導入したとお考えでしょうか?

「マイアミですね。私たちのクルマは力強い走りを見せましたし、私たちにとって素晴らしいレースだったと思います。」

Q. クルマの高性能の秘訣について教えてください。

「素晴らしいチームのおかげです。チームの全員が協調し合い、強く、深く団結して仕事をしていますから。」

Q. ペナルティシステムに対してはどう対応していますか?

「開発期間をどの様に使うのか、順応と訓練を重ねていくしかないと考えています。」

Q. コストキャップ(予算制限)を違反しないことは可能だとお考えでしょうか?

「ええ、制限に応じることができると信じています。昨シーズンのペナルティではいろんな教訓を得ましたから。FIAもまた、学んだことが多かったのではないでしょうか。なので、そうですね、今回は大丈夫だと自信をもって言えます。」

Christian horner interview Channel 4
国際的メディアのインタビュアーから人気を集めるクリスチャン・ホーナー

Q. レッドブルの今年のチーム目標はズバリ?

「チャンピオンシップで挑戦と守りを確実にすることです。これは私たちにとって絶対的でなくてはなりません。」

Q. 8つのグランプリ、シーズンの3分の1を終えて、レッドブルチームの強みをどの様に分析されていますか?

「グランプリシーズンにおいて史上最高のスタートを切れたと言っても過言ではないと思います。なので、このままの調子を保って走り続けたいと思っています。」

Q. 25歳という若さのマックス・フェルスタッペンですが、彼に対する考えを聞かせてください。

「フェルスタッペンがまだまだ若いことは事実ですが、もう既に多くの経験を積んでいて、ドライバーとしても人としても、完成されてきていると思います。それでも何より、フェルスタッペンがまだこれからも成長していくと考えると、私まで期待に胸が膨らみます。」

Q. なるほど。どの様に成長していくとお考えですか?

「色んな経験をこれからもたくさん積むことになるでしょうから。これまでもずっとそうだったように、彼は新しい経験と共に、常により多くの情報を与えてくれます。」

Q. 昨日のメディア対談の際、フェルスタッペンがアロンソについて質問されていましたが、数年前だったら彼はまた違った反応をしていたでしょう。

「そうですね。」

Q. レッドブルは得点を保持していますが、ご自身が思うチームの弱点はどういったところでしょうか?

「私たちは、全ての分野で常に優っていなくてはならないと誓っています。学ぶ姿勢を常にキープし、いつでも絶対に現状には満足はしません。チームとして改良を絶え間なく続けていくための努力を惜しまないのです。」

Q. なぜ他のエンジンメーカーに決めたのですか?

「そうですね、ホンダが2020年に、商品の電気自動車化に集中することを目標にF1から撤退しました。その時、私たちレッドブルは自分たちでエンジンを開発し、チームの運命を自らコントロールすることに決めました。もちろん、現在は2026年に向けてフォードと提携を組むこととなりましたが。」

Q. ホンダと初めて真剣な連絡をとった時、またはホンダとの他の重要な出来事を覚えていますか?レッドブルとホンダが手を取り合うことを合意したのはいつでしたか?

「何年も昔、最初の会議をバーニー・エクレストンと行ったのがここ、モナコでした。私たちはその後も連絡を取り合っていました。その時、アルファタウリ(当時トロ・ロッソ)との契約もありましたし。これが、エンジンの性能を見直す完璧な機会になったと思います。」

Q. これからホンダをどのように覚えていかれるでしょうか?

「自動車会社として、それからチャンピオンシップの優勝です。私たちが契約を結んだとき、ホンダはF1からかなり離れていましたから。最初のレースで表彰台を勝ち取り、後ろを振り返ることはありませんでした。」

Q. チームオリジナルのエンジンを作り上げることは可能だとお考えですか?

「一つの傘下で全てを管理できることは素晴らしいことだと思います。とてもプラスなことではないでしょうか。フェラーリ以外で、全てを一つのチームで管理しているのは他に私たちだけだと思います。」

Yuki Tsunoda, Helmut Marko Bahrain
角田裕毅、レッドブルレーシングの候補者となるか?

Q. 一人前になった3年目の角田裕毅は今シーズン順調な走りを見せていますが、彼には更なる発展が必要だと、フランツ・トストと共におっしゃていました。レッドブルレーシングのドライバー候補になるために、彼にアドバイスするとしたら、どのような言葉をかけますか?

「角田のスピードは天性の才能です。これから経験を積んでいく中で、レースやレース中の状況を読み解く余裕を持つこと、プレッシャーとどのように向き合うかなどが大切になってくると思います。」

このインタビューに応じてくれたクリスチャン・ホーナーに私たちは感謝しています。

Christian Horner Ceremony Urawa Red Teddy Bear
Credit: Qian Jun

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