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フェルスタッペン、予選6位からの怒涛の逆転劇で2位奪還! 勝因となった異端の“ソフトタイヤ勝負”と完ぺきなブレーキ制御

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max verstappen red bull hungary

2026年F1第11戦ハンガリーGPの決勝レースがハンガロリンクを埋め尽くした大歓声は、優勝したランド・ノリスだけに贈られたものではなかった。予選6位、ペナルティ繰り上げで4番手スタートから圧巻の走りと鋭い戦略で2位へと上り詰めたマックス・フェルスタッペンの名を呼ぶ大合唱が、表彰台周辺に鳴り響いた。

事前の予想を良い意味で大きく裏切る2位フィニッシュを果たしたフェルスタッペンは、レース後にその驚きと満足感を露わにした。

「正直言って、今日表彰台に立てるなんて思ってもみなかったよ。

チーム全体で本当にハードに戦い抜いた結果だ。スタートも悪くなかったし、最初のピットストップ後に再びルイスの前に出られたことが極めて重要だった。あとはタイヤを持たせ、戦略の場面で正しい判断を下せるよう必死に集中していたよ」

勝利を手繰り寄せた戦略-残り28ラップの「ソフトタイヤ強襲」

フェルスタッペンの2位獲得を決定づけたのは、周囲のライバルたちと真っ向から異なる「異端のタイヤ戦略」だった。

ミディアムでスタートし、15ラップ目にハードへ履き替えたフェルスタッペン。ここまでは他チームと同様の定石どおりの展開だったが、42ラップ目にレッドブル陣営は勝負に出る。

上位陣の多くがハードから再びハードへと繋ぐ中、レッドブルはフェルスタッペンのマシンに「ソフトタイヤ」を装着。残り28ラップという長丁場を、耐久性に不安のあるソフトタイヤで走り切るという一か八かの賭けに出たのだ。

この選択にフェルスタッペンが「このタイヤで最後まで持つという確証はあるのか?」と無線で問うと、長年の相棒である担当エンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼは静かに、しかし力強く答えた。

『ああ、データ上は持つはずだ。レース終盤、最高の走りが楽しめるはずだぞ』

さらに56ラップ目、オスカー・ピアストリの停車によってバーチャル・セーフティカーが導入された際、フェラーリ陣営のハミルトン、ルクレールがピットインしてソフトタイヤへ履き替える道を選んだのに対し、フェルスタッペンはコース上に留まる「ステイアウト」を選択。このVSC下でのステイアウトが見事に決まり、ライバルたちの追撃を完全に遮断することに成功した。

ハミルトンとの肉弾戦-「これが唯一のチャンスだと思った」

レース終盤の戦略だけでなく、序盤から中盤にかけて見せたフェルスタッペンの果敢なオーバーテイクもまた、この2位を引き寄せた大きな要素だった。

16ラップ目、アンダーカットを狙うハミルトンとピットアウトラップで交錯。周回遅れのリアム・ローソンをかわした直後のターン1で、フェルスタッペンは極限のハードブレーキングでハミルトンのインを刺し、見事なパッシングを成功させた。

「あのターン1での飛び込みが、彼を前に出すのを阻止する唯一のチャンスに見えたんだ。だから迷わずインにマシンを飛び込ませた。

うちのマシンはブレーキング時の安定性が素晴らしいからね。全て完全にコントロール下の攻防だったよ。週末を通じてマシンバランスに文句ばかり言っていたけれど、この色々な状況を考えれば、2位でフィニッシュできたことは最高にハッピーだよ」

マシンの不調や予選での出遅れに文句を言いながらも、いざレースが始まれば一瞬の隙も見さずに最良の戦略とドライビングで最高の結果を持ち帰る。王者フェルスタッペンとレッドブルの勝負強さが存分に発揮された、夏休み前最後の見事な大逆転劇となった。

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