バスール代表、2025年シーズンに“満足”は許さず
フェラーリ代表のフレデリック・バスール氏は、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが、困難を極めた2025年シーズンを終えて「いい仕事ができた」と語るようなことがあれば、大きな衝撃を受けるだろうと認めた。バスール氏にとって、そのような評価はフェラーリが掲げる野心や基準とは相容れないものだという。
マラネロでは、シーズン開幕時から期待が高まっていた。2024年にマクラーレンにわずか14ポイント差でコンストラクターズタイトルを逃したフェラーリは、メルセデスからハミルトンを迎え入れたことで、2008年以来となる世界タイトル争いの有力候補と見られていた。
しかし、現実は厳しいものとなった。フェラーリは2021年以来初めてシーズン未勝利に終わり、コンストラクターズ選手権ではマクラーレンに435ポイント差をつけられて4位に沈んだ。ハミルトンも非常に苦しい1年を過ごし、中国GPのスプリント優勝こそあったものの、決勝レースでは表彰台に立つことなくシーズンを終えている。

この結果をどう受け止めているのかと問われたバスール氏は、フェラーリ内部で守られるべき高い基準を強調しつつ、チームの取り組みを擁護した。彼によれば、ドライバーが現状に満足している姿勢を見せること自体が、好ましくない兆候だという。
2025年シーズン終了後、バスール氏は「もしドライバーが『私たちはいい仕事をした』と言ったら、私は壊れるだろう」と語っている。
「彼らのDNAも、私のDNAも、常にチームをより良くしようと突き動かすものだ。ルイスとシャルルは、あらゆる場所、あらゆる分野でチームが向上するよう後押ししなければならない。もちろん、私たちはどこでも改善できる。2024年は最終戦の最終コーナーまでタイトル争いをしたが、その時のシャルルの反応も同じだった。『シミュレーターでも、セットアップでも、すべてを改善する必要がある』とね。それは彼らのDNAに組み込まれているものだ。だから、彼らが私のところに来て、『フレッド、ここを改善すべきだ、あそこもだ』と言うのは、全く不思議ではない。それこそが、私たちが彼らに求めている姿勢なのだ」
さらに、バスール氏はドライバーからのフィードバックに関する一部報道にも言及した。
「時々、ドライバーから変更を求める報告書を受け取っている、という記事を目にするが、正直、それは少し世間知らずだ。なぜなら、ドライバーからの報告書は毎レースごと受け取るものであり、ドライバーがチームに『これを行う必要がある』と伝えること自体、何も特別なことではない」
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