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マイアミGPへ挑むアストンマーティン×ホンダ—振動問題に対策パッケージ、前進への自信

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2026年F1シーズン、アストンマーティンとホンダは苦しいスタートを強いられた。開幕3戦を通じて振動問題に悩まされ、ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソの両ドライバーはグリッド後方での戦いを余儀なくされた。しかし、約1か月の中断期間を経て迎えるマイアミGPに向け、両者は着実な前進を誓う。

日本GP後、アストンマーティンは1台をホンダのさくら研究所に持ち込み、実車を用いた徹底的な振動解析を実施。ハードウェア対策を施した新パッケージをマイアミへ投入する。アストンマーティンのマイク・クラック氏とホンダの折原伸太郎氏は、マイアミGPのメディアデーでその成果と今後の展望を語った。

――問題は明らかだ。解決策についての現状は?

「”我々”という言葉を使ってくれたのは嬉しい。ただ、いつも”我々”と言うが、実際には”あなた方”という意味だ。2つの200万ドル規模のイベントがキャンセルされたことで、数週間の時間ができた。その時間をホンダと共に活用し、パッケージのさらなる改善に取り組んだ。日本でのレース後、1台を残して問題への対応を継続した。今回も対策パッケージを持ち込み、総合的な戦闘力の向上を目指している。今回の協力体制は非常にうまく機能したと思う」

――ホンダの立場から。日本GPの後に車両を栃木の研究所(さくら)に持ち込んだとのことだが、ダイノでは振動を完全に再現できなかったとおっしゃっていた。実車でのテストはどれほど有益だったか?

「マイクが言った通り、レースカーをさくらに持ち込んだ。ダイノテストを行い、実車の振動を計測した後、対策を施して再度振動を確認した。また、大量のデータを取得した。工場では多くのセンサーを取り付けられるので、HRCのエンジニアの知見をすべて結集させた。振動の面では良い進歩が見られ、その対策を今回に導入した。エンジンのバッテリー側の振動でも改善が確認できており、ドライバー側の振動についても良い進歩が見られる。ここでどのように機能するか、結果が楽しみだ」

――規則の調整が、ホンダの信頼性向上への取り組みに何らかの影響を与えているか?

「マイアミ向けの規則変更のことかと思うが、私の理解では信頼性には影響しない。今回持ち込むパッケージには自信を持っている」

――規則変更によってどのような困難が生じたか?

「過去3日間で多くのデータを収集した。鈴鹿ではレース全距離を走り、多くのことを学んだ。そのデータをもとにセッティングの最適化を進めていたところで、規則がわずかに変更された。これによって戦略に影響が出る可能性はある。ただ、FIAの決定に従い、変更に適応するようエネルギー管理戦略を最適化していく。セッションでは全チームが新たな戦略の検証に追われるだろう。結果を見てみなければならない」

――対策の内容に変更はあるか?

「詳細は明かせないが、改善のためのハードウェア変更を導入している。引き続き多くの対策を重ねていく」

――エネルギー管理については?

「詳細は説明できない。最大容量に達するかどうかも現時点では言えない。動物性油(AUA油)に関する提案については、FIAの判断を待って従うのみだ」

――パッケージの変更点について教えてほしい

「主に信頼性に取り組んだ。エネルギー管理だけでなく、重量やドライバビリティも重要な要素だ。外観上の変更はレースごとに順次導入していく。根本的な問題の低減に加え、システム全体およびドライバーへの影響の緩和という面でも、大きなパッケージに取り組んだ」

――今週末もドライバーへのREV制限はあるか?

「ドライバーの操作についてはコメントしない」

――4週間という期間で、どこまで実装できるものなのか?大きな変更には時間がかかるのか?

「4週間は大きなハードウェア変更を実装するには短い期間だ。しかしさくらでは、対策を持ち込むために非常に懸命に作業してくれた。詳細は言えないが、確かに素晴らしい成果を出してくれた」

――今週末に向けて、確かな前進への自信はあるか?

「絶対にある。この数週間の共同作業は、確実に前進につながる。今後は制限が少なくなっていくと思う。上海での主な問題を振り返れば、その後のレースを通じて信頼性と運用面での改善が明らかに見て取れる。マイアミでもさらなる一歩を期待している。ただし、信頼性の問題が解消されれば、次に問われるのはパフォーマンスだ。そこでも改善が必要であることは認識している。さくらがマイアミに来ても一夜にして全てが変わるわけではない。信頼性もパフォーマンスも着実にステップアップしているが、ライバルも同じように進化している。開発競争は始まったばかりであり、遅れを取り戻すのは非常に難しい」

――最初の数レースでチームに焦りはあったか?2026年を飛躍のシーズンと位置づけていた中で。

「我々は皆レーサーだ。グリッド後方を走りたい者など誰もいない。毎年向上したいと思っている。ただ、問題が生じた時に焦っても意味がない。それが人間の自然な反応だとしても。最も厳しい立場に置かれるのはドライバーだ。ランスやフェルナンドのような実績あるドライバーが後方を走ることは、彼らの真価が発揮される場ではない。フラストレーションを管理する必要はあるが、彼らは偉大なプロフェッショナルでもある。良い時が必ず来ることを、誰よりもよく理解している」

――この期間から学んだことはあるか?

「この数週間の共同作業を通じて、より概念的な研究や議論ができた。これは来年のマシン開発にも活かされる。多くを学んだと言えると思う」

――エンジン側のハードウェア変更についてペナルティは?

「ペナルティはエンジン持ち込み数に応じて発生するが、まだ上限には達していない。特に問題は予想していない」

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