ノリス、2026年型F1マシンの“バッテリー依存”を批判―ベルギーGPで10グリッド降格ペナルティ
ベルギーGPを前に、ランド・ノリスが2026年型F1マシンへの不満を爆発させた。エネルギーマネジメントを重視する現在のレギュレーションが、スパ・フランコルシャン本来の魅力を損ねていると語っている。
マクラーレンはベルギーGPに向け、ノリスのマシンに規定数を超える4基目のメルセデス製コマーシャル・コントロールユニットを投入する。これにより、ノリスには10グリッド降格ペナルティが科されることが決まった。
直近のオーストリアGPやイギリスGPでの予選順位を基準にすれば、決勝は16番手前後からのスタートが予想される。昨年のベルギーGPを制しているノリスの連覇への挑戦は、スタート前から厳しい状況となった。
母親がベルギー・フランドル地方の出身であるノリスにとって、スパは“もうひとつのホームレース”とも言える特別な場所だ。そのため、2026年型マシンによってサーキット本来の魅力が失われていることや、ベルギーGPが将来的にバルセロナとの隔年開催となることへの失望も率直に口にした。
ノリスは現在のF1が抱える構造的な課題について、次のように語っている。
「本当に痛恨の極みだよ。今のエンジンのせいで、ここは僕たちが愛したかつてのスパではなくなってしまった。これほどハイブリッドのバッテリー出力を意識しなければならないマシンでは、ドライバーにとって過去のような純粋な挑戦にはなり得ない」
カレンダー変更への失望と“バッテリー依存”への違和感
ノリスは、ベルギーGPが将来的に毎年開催ではなくなることを惜しむとともに、現在のF1マシンがエネルギーマネジメントを重視しすぎている点にも疑問を投げかけた。
「ドライバーたちに尋ねれば、誰もが同じ答えを返すはずさ。スパは全員の『お気に入りサーキット・トップ3かトップ5』に必ず入っている。だからこそ、将来的にここで毎年レースができなくなるのは本当に残念でならない。
それと同時に、これほどまでにバッテリーマネジメントに依存したマシンを走らせなければならない現状は、とても不条理だと思う。でも、これが今のルールだから受け入れるしかない」
スパでのペナルティ消化を選択、追い上げの鍵はエネルギーマネジメント
一方で、スパ・フランコルシャンはカレンダーの中でもオーバーテイクがしやすいサーキットのひとつだ。ノリスは、ペナルティをここで消化する判断は戦略的なものだったと説明する。
「ハンガリーGPやオランダGPは、ここよりもオーバーテイクが難しいサーキットだ。だから、僕たちはスパでペナルティを受けることを選んだ。
実際にどこまで順位を上げられるかはまだわからない。マクラーレンはトップスピードが優れているし、スパはスリップストリームの効果も大きいから、中団勢を何台か抜くことはできるはずだ。
でも、一番の課題はエネルギーマネジメントだ。そこについては、僕自身もまだ多くの疑問を抱えたままで、明確な答えは見つかっていない」
伝統のアルデンヌで後方スタートを強いられるノリス。現代F1のエネルギーマネジメントに疑問を投げかける前年王者は、その卓越したスキルとマシンのトップスピードを武器にどこまで順位を挽回できるのか。ベルギーGPでの追い上げに注目が集まる。
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