ハミルトンのレースエンジニア人事、ブランドルが驚いた“意外な点”
フェラーリは、フィオラノでのシェイクダウンに先立ち、ルイス・ハミルトンに新たなレースエンジニアが付くことを正式に認めた。元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、この展開自体は予想していたものの、それでも意外な点があったという。
ハミルトンとリカルド・アダミ氏のコミュニケーションが円滑に機能していなかったことは、昨シーズン中に何度も明らかになっていた。7度の世界王者であるハミルトンとイタリア人エンジニアの間では、無線での誤解や食い違いが頻発。やがて「史上最多勝利ドライバーには、別の人物が無線で指示を出すべきだ」という声も上がるようになった。
チームが動いたのはオフシーズンに入ってからだ。フェラーリは、アダミ氏が今後フェラーリ・ドライバー・アカデミーの責任者を務めるとともに、旧型F1マシンを用いたテストを担当することを発表した。一方で、後任のレースエンジニアについては、カタロニア・サーキットで行われる最初のプレシーズンテスト開始時点でも、正式には明らかにされていない。
ドライバーとレースエンジニアの連携の重要性を早くから指摘してきたブランドルにとって、アダミ氏に新たな役割を与えるという判断そのものは驚きではなかった。ただし、問題はそのタイミングだった。
ブランドルは、『Sky Sports F1』で次のように語っている。
「昨年に起きた数々の出来事を考えると、この決断がもっと早く下されていなかったことに驚いている。ルイスは、マシンに乗っている時に“自分の言語”を理解してくれるチームを必要としている。彼がステアリング越しに何を求めているのかを正確に理解し、解釈できなければならない。彼らはしばしば問題を小さく扱ってきたが、何かを変える必要があることは明らかだった」
前述の通り、アダミ氏の後任はまだ発表されていない。しかし、多くの関係者の間では、ハミルトンのレースエンジニアとして最適な人物はほぼ一致していると見られている。
その人物こそ、これまでハミルトンのパフォーマンスエンジニアを務めてきたルカ・ディエラ氏だ。彼は2025年春にフェラーリへ移籍しており、それ以前は長年にわたって、ハミルトンの古巣であるメルセデスでキャリアを築いてきた。
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