【イギリスGP 決勝】フェルスタッペン、リアウイングの不具合でクラッシュ─メキース代表は「チーム側の責任」と認める
イギリスGPの決勝で、7番手スタートから力強い追い上げを見せていたマックス・フェルスタッペン。時にはルイス・ハミルトンと接触寸前の攻防を繰り広げ、激しい表彰台争いを演じていた。しかし47周目、高速コーナーで突如バランスを崩し、スピンを喫してグラベル上でストップ。そのままリタイアとなった。レース後、レッドブルのローラン・メキース代表はリアウイングの不具合が原因だったことを認め、「チーム側の責任」と説明している。
スピン直後の無線からは、突然のアクシデントに対するフェルスタッペンの強い落胆が伝わってきた。
「グラベルに捕まった! 呪われたマシンだ! 信じられない、なんてゴミみたいな展開だ!」
オーストリアでも発生したリアウイングの不具合
リプレイ映像では、ターンインの瞬間にリアウイングが浮いているような挙動を見せ、そのままスピンへつながる様子が確認された。
メキース氏はこのアクシデントについて、次のようにコメントしている。
「リアウイングに問題が発生していた。これは完全に我々チーム側の責任だ。決勝でのマックスのペースは予選よりもはるかに良かっただけに、このような形でリタイアに終わったことは非常に残念だ」
フェルスタッペン自身は、前戦で起きたトラブルが再発したことに強い不満感を示した。
「オーストリアGPの予選の時と同じだ。またしてもリアウイングが完全に閉じきっていなかった。 細かい原因は違えど、もたらされた結果は全く同じだ。こんなことが何度もあってはならない。
マシンの絶対的なスピードが足りていないこと以上に、こうした致命的なトラブルが頻発していることに心底イライラしている。これをドラマチックと呼ぶこともできるだろうが、僕に言わせれば単なるクソだ。全く満足していない」
表彰台圏内を走行も、実力不足を認める
結果的にノーポイントで週末を終えたフェルスタッペンだが、仮に3位でチェッカーを受けていたとしても、満足できるレースではなかったと振り返った。
「僕が一時的に3位を走れていたのは、他のクルマのペナルティや、バーチャルセーフティカー(VSC)のタイミングが味方したからに過ぎない。
マシンのバランスは依然として最悪だし、フロントをシャープにターンインさせることすらできない。自分から主体的にアタックを仕掛けることなんて不可能だった。あのまま3位でフィニッシュしていたとしても、何の達成感もない後味の悪いものになっていただろうね。僕たちはそのポジションに値する実力なんて持っていなかったんだから。 またしても、ただただ苦痛に満ちた週末になったよ」
SC導入が終盤の展開を大きく左右
フェルスタッペンのクラッシュによって導入されたセーフティカー(SC)は、終盤の順位争いにも大きな影響を与えた。
トップを快走していたシャルル・ルクレール率いるフェラーリ勢は、ミハエル・シューマッハ/ルーベンス・バリチェロ時代以来となるシルバーストンでのワンツーフィニッシュを狙い、SC導入直後に2台揃ってピットイン。一方、メルセデスのジョージ・ラッセルはステイアウトを選択した。
その後もセーフティカー先導のままレースは最終ラップまで続き、ソフトタイヤへ交換したルイス・ハミルトンはラッセルを攻略する機会を得られなかった(ピットイン時にラッセルに先行を許していた)。結果としてフェラーリのワンツーフィニッシュは実現せず、ラッセルが2位を守り切る展開となった。
マシンの基本性能の課題に加え、リアウイングの不具合という信頼性の問題も露呈したレッドブル。タイトル争いを続けるうえで、こうしたトラブルの再発防止は急務となる。次戦ベルギーGPまでの短いインターバルで、チームがどこまで立て直せるかが注目される。
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