アウディの新レースディレクター・マクニッシュ氏、マイアミで洗礼を受ける
アラン・マクニッシュ氏がアウディのレースディレクターとして迎えたデビュー戦は、まさに試練の連続となった。スコットランド出身の新任レースディレクターが、マイアミGPでの経験と自身のモータースポーツへの情熱を語っている。
マクニッシュ氏は、4月にアウディの新設ポジションへ就任。チーム代表のジョナサン・ウィートリー氏の離脱を受けた体制強化の一環として、プロジェクト責任者のマッティア・ビノット氏がチーム代表を兼務し、マクニッシュ氏が運営面を支える役割を担う。また、これまで担当してきたジュニアドライバープログラムも引き続き兼任する。
レース後、初めてのメディア対応に臨んだマクニッシュ氏は、冗談交じりにこう語った。
「これまでの人生で最も緊張した。サーキットには何度も来ているから、初めての経験というわけではないけどね」
チームの現状については、次のように説明した。
「チーム内のさまざまな分野に豊富な経験がある。それはポジティブな点だ。運営面でどこに取り組む必要があるかは、かなり正確に把握している」

マイアミGPは、そのイベント規模の大きさという意味でも特別な挑戦だったという。
「チームにとって、マーケティングや広報、市内でのイベントという観点からも、これまでで最大規模だった。パドックやチーム内部で起きていることに加え、多くの案件が同時進行していた。運営だけでなく、幅広い分野にわたる仕事だったよ」
また、かつてF1ドライバーとしても活躍したマクニッシュ氏は、モータースポーツへの情熱について率直に語った。
「私はレーシングのために生きている。11歳の頃からずっとそうだった。これが私の愛するものだ。朝、ベッドから起き上がる理由でもある。レースで勝てなければ、幸せな気持ちで家に帰れない。それが常に叶うわけではないことも理解している。レーシングでは、勝つより負けることの方が多い。でも、この環境こそが私の人生であり、キャリアであり、趣味であり、情熱なんだ」
その言葉通り、勝利から遠ざかった週末の厳しさを、マクニッシュ氏はマイアミで早くも味わうことになった。2度のリタイアに加え失格も重なったアウディの週末は、新任レースディレクターにとって忘れがたい“洗礼”となっただろう。
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